米銀大手のJPモルガン・チェースバンク・オブ・アメリカ(BofA)は、4-6月(第2四半期)のトレーディング収入が10%以上減少するペースであることを明らかにした。市場の落ち着きでトレーディング需要が抑制されているためだという。

  減収見通しを受けて5月31日の米株式市場では銀行株が下落、ダウ工業株30種平均も値下がりした。JPモルガンのマリアン・レーク最高財務責任者(CFO)は同日、ニューヨークでの投資家説明会で、4月と5月のトレーディング収入が債券市場の不振で前年同期比約15%減少したと発言。BofAのブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は別のイベントで、4-6月トレーディング収入が10ー12%減少すると述べた。ただ1-6月期は前年同期を上回るとの見通しも示した。

  ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモン共同社長も顧客のトレーディングが依然として「低調」だと認めており、モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)も同様のトレンドが見られることを示唆した。

  ここ1年は英国の欧州連合(EU)離脱や米大統領選でのドナルド・トランプ氏の予想外の勝利をきっかけに社債投資や金利先物などの取引が活発化し、ウォール街のトレーディング収入を後押ししてきた。しかし、ここ数カ月はこの種の相場の材料が不足している。JPモルガンのレークCFOは「おおざっぱに総括すると、低金利や金利を巡る一段と慎重な見通し、低いボラティリティーを背景に、顧客の動きは低調であり、総じて静かで振るわない困難なトレーディング環境だ」と指摘した。

原題:JPMorgan, BofA Trading Revenue on Pace to Drop at Least 10% (2)(抜粋)

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