著名投資家ウォーレン・バフェット氏とヘッジファンド運用のケン・グリフィン氏がドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスを巡り正反対の取引を行っている。

  バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイ傘下の再保険会社ゼネラル・リインシュアランスは5月29日、ランクセスの発行済み株式3%、約2億ドル(約222億円)相当の取得を明らかにした。グリフィン氏のシタデルは同日の届け出で、ランクセスのショート(売り持ち)を1億5000万ドル相当に26%増やしたと開示した。

  バリュー株投資家のバフェット氏がしばしば活用する株価有形資産倍率でみると、ランクセス株は割安。S&P500化学指数を80%下回っている。またバークシャーは、ランクセスのライバルである米ルブリゾールを傘下に収め、化学品および添加剤銘柄を選好しているもよう。

  長期投資の傾向が強いバークシャーに対し、シタデルはランクセスの短期的な課題に注目している可能性がある。同社は5月11日、アジア太平洋地域での昨年の力強いパフォーマンスの後、今年下期(7-12月)は成長率が鈍化する見込みだと発表。これを受け、5月10日に4年ぶり高値を付けたランクセス株は11日は3.8%下落。バークシャーのニュースが伝わった29日は8%上昇した。31日の終値は66.60ユーロ。

  シタデルとランクセスの広報担当者はコメントを控えた。バークシャーからは今のところ返答がない。

原題:Citadel Has Big Short Against Berkshire-Backed Chemical Maker(抜粋)

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