米銀ウェルズ・ファーゴが顧客に無断で口座を開設していた不祥事を受け、ニューヨーク市は5月31日、同行の融資慣行などが改善されるまで同市との銀行業務の新規契約などを禁止することを決めた。

  デブラシオ市長やスコット・ストリンガー会計監査官らで構成するニューヨーク市銀行委員会は、ウェルズ・ファーゴとの新規の取引を禁じた。これにより市の関係部局は同行との新規契約や満了時の契約更新を控える。また、ウェルズ・ファーゴが市債のシニアブックランニングマネジャーを務めることも1年間停止する。

  今回の措置は、営業目標を達成するため従業員が顧客に黙って口座を開設したウェルズ・ファーゴに対する州・地方政府による処分の一環。地域再投資法(CRA)に基づく評価が引き上げられない限り、禁止措置は見直さないとニューヨーク市当局者は話した。

ニューヨークのデブラシオ市長
ニューヨークのデブラシオ市長
Photographer: Drew Angerer/Getty Images

  デブラシオ市長は発表文で、「ルールは非常に明確だ。『可』を下回れば、もはや銀行業務を行うことはできない」と説明。「ウェルズ・ファーゴには自身の行為を早期に是正し、同行を信頼する多数の預金者に正しい行動をするよう促す」と述べた。

  ウェルズ・ファーゴの広報担当者、ガブリエル・ベイマー氏は電子メールで、口座の無断開設やサブプライム住宅ローンを抱えるマイノリティー住宅取得者への過剰請求などの慣行を踏まえ、米通貨監督庁(OCC)が3月に出した「要改善」との評価への対応に同行は取り組んでいると説明。「低・中間所得層への融資や投資、サービスの提供で確かな実績を残し、それを反映したCRA評価を取り戻したい」と回答した。

原題:New York City Bars Wells Fargo From Banking Work After Scandals(抜粋)

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