地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」離脱を唱えるトランプ米大統領の考えに対し、世界有数の石油会社、エクソン・モービルコノコフィリップスは意外にもこれに反対している。

  米経済にマイナスだとして大統領は協定離脱の方針だと報じられる中、エクソンとコノコは5月31日、温室効果ガス排出量削減に向けたパリ協定への支持を改めて表明した。温室効果ガスは両社が利益を得ている化石燃料が主に生み出しており、米国が議論に加わっている方が、排出量削減の世界的取り組みに影響力を及ぼすことができて有利というのが両社の考えだ。

  国務長官としてトランプ政権入りしたティラーソン氏から今年1月にエクソンの最高経営責任者(CEO)を引き継いだダレン・ウッズ氏は就任後初の年次株主総会で、パリ協定が履行されても、向こう数十年間は石油需要は伸び続けると発言。「エネルギー需要は人口と生活水準に左右される」とした上で、「政策に関しては、社会が負担するコストを最低限にして排出量を削減することが目標であるべきだ」と指摘した。

  独立系石油・ガス生産会社で世界最大のコノコも同日、パリ協定への支持を表明。広報担当のダレン・ビュード氏は電子メールで、「将来の気候変動協議に参加し、経済および環境面での最大利益を守る能力を米国に与えるものだ」と指摘した。

原題:Exxon, Conoco Back Paris Climate Deal as Trump Weighs Exit (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE