自動車メーカー各社の5月の米国販売統計は、販売低迷の継続を示す見通しだ。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト調査によると、業界全体の販売台数(季節調整後、年率換算)は約1680万台(前年同月は1720万台)と、5カ月連続で減少したもようだ。

  ゴールドマン・サックスのアナリストらによれば、この予想通りとなった場合、2014年以降で初めて1700万台を3カ月連続で下回ることになる。

  日産自動車は今年、レンタカー会社などの大口顧客(フリート)向け販売強化もあり、大手メーカーの中では珍しく販売減に見舞われていない。アナリストの予想によれば、日産は5月にシェアを0.6%伸ばしたもようだ。

  北米日産のジュディ・ウィーラー副社長(営業担当)は電話取材に応じ、同社は1年余り前からレンタカー会社に装備がより優れたモデルを納入するよう取り組んでおり、それらを借りる客が将来的に自家用車としての購入を考えるような戦略をとっていると話した。

  ただ、日産のレンタカー会社に対する販売が膨らみ過ぎれば、消費者や企業が保有する日産車の価値を下げることになるため、リスクが伴う。米自動車調査会社トゥルーカーのアナリスト、エリック・ライマン氏は「日産は、収益を損なわない形でフリート販売を増やせるとの考えを非常にオープンにしている。ゼネラル・モーターズやフィアット・クライスラー・オートモービルズがレンタカー向け販売を減らせば、日産はその空き部分を喜んで活用する」と話した。

原題:Nissans Crowding Rental-Car Lots Carry Risk as U.S. Sales Slow(抜粋)

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