NY外為:ユーロが対ドルで上昇、ECB金融政策の見方に変化

更新日時

30日のニューヨーク外国為替市場でユーロが対ドルで上昇。一時、1ユーロ=1.1200ドルを上回った。ユーロ圏金融政策を巡りトレーダーはユーロの均衡水準を見極めようとした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅低下。石油や商品価格の下落を背景に資源国通貨に対するドルの値上がりが同指数の下げを抑制した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.4%下げて1ドル=110円85銭。対ユーロでは0.2%安の1ユーロ=1.1186ドル。

  月末のポートフォリオのリバランスに加え、米雇用統計(6月2日発表)を含む週内発表の大型統計を控えてトレーダーは慎重に動いた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事はニューヨークで講演。事前に配布された原稿によれば、「近くフェデラルファンド(FF)金利を調整し、バランスシートの縮小を開始するのが適切となる可能性が高い」というのが自身の予想のベースラインだと説明した。

  欧州中央銀行(ECB)当局者が6月8日の会合後に発表する声明から下振れリスクについて触れた部分を削除し、リスクは「おおむね均衡化している」と表明する準備があるとロイター通信が報じた。これでユーロが買われた。

  これより先、ユーロは約1週間ぶり安値に下げる場面もあった。ドイツで5月のインフレ率が鈍化し、ドラギECB総裁が29日示した慎重な見方を裏付ける形となったことが背景だ。

  米国債の利回り低下もこの日のドルにとって弱材料だった。米国債は朝方に一連の経済指標を消化する展開で小動きだったが、午後の取引でじりじり上げ幅を拡大した。

原題:Euro Gains Amid Shifting ECB Sentiment While Dollar Defensive(抜粋)
USTs Grind Higher as Positioning, Real Money Buying Underpins(抜粋)

(相場を更新し、第4-5段落と最終段落を追加します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE