きょうの国内市況(5月30日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが続伸、割安感支え午後持ち直す-米ソフトパッチ懸念重し

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  東京株式相場は、TOPIXが続伸。米国経済の停滞リスクや為替の円高懸念から午前は軟調だったが、投資指標からみた割安感などを背景に午後に持ち直した。情報・通信や金属製品株のほか、鉄鋼など直近の下げが目立った素材株が高い。半面、銀行など金融株、医薬品など内需株は軟調。

  TOPIXの終値は前日比2.46ポイント(0.2%)高の1572.67と続伸。一方、日経平均株価は4円72銭(0.02%)安の1万9677円85銭と小幅ながら3営業日続落。

  ピクテ投信投資顧問の松元浩常務執行役員は、「国内企業は慎重な業績ガイダンスを出してきており、為替が1ドル=110円台を維持できれば、いずれ上方修正されるとの期待感はなくなっていない」と指摘。また、日本株のPERは14倍台と「バリュエーションは欧米に比べ割安。弱気でみているわけではない」と話した。

  東証1部33業種は空運、金属製品、鉄鋼、非鉄金属、情報・通信、化学、繊維、機械など21業種が上昇。鉄鋼や非鉄、繊維は直近1カ月の下落率上位に並び、見直し局面ではリターンリバーサルの買いが入りやすい。パルプ・紙、倉庫・運輸、医薬品、銀行、保険、陸運、食料品など12業種は下落。

  売買代金上位では、ソフトバンクグループやブイ・テクノロジー、エムアップ、サイバーエージェント、JPモルガン証券が目標株価を上げたANAホールディングスは高い。半面、東京エレクトロンや楽天、オリンパス、アサヒグループホールディングス、小野薬品工業が安く、クレディ・スイス証券が目標株価を下げたディー・エヌ・エーも軟調。

  • 東証1部の売買高は13億2603万株。売買代金は1兆8768億円
  • 上昇銘柄数は1092、下落は751、相場の膠着(こうちゃく)を反映し、変わらずは173と3カ月ぶりの高水準

●債券は上昇、円全面高で買い圧力-2年入札は波乱なく通過との見方

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  債券相場は上昇。欧州政治をめぐる先行き不透明感が強まり、外国為替市場で円が全面高の展開となったことで債券に買い圧力が掛かった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭高の150円72銭で取引を開始。朝方に円が主要通貨に対して上昇基調を強めると、一時150円77銭まで買われる場面もあった。結局は6銭高の150円75銭で引けた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、債券相場の堅調推移について「外為市場で円高に振れていることが影響している。加えて、月末に向けて超長期債の買いも入っている」と指摘。この日に実施された2年債入札ついては「特に波乱がなかった」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.035%で寄り付き、その後も同水準で推移している。新発20年物の160回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低い0.555%、新発30年物54回債利回りは0.5bp低い0.795%まで買われている。

  財務省がこの日に実施した2年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円52銭と、市場予想100円51銭5厘をやや上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.06倍と、前回の5.51倍から低下。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は6厘と、前回の4厘からやや拡大した。

●円全面高、欧州不安で対欧州通貨中心に買い強まる-ドル・円は110円台

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  東京外国為替市場では円が全面高。前日の金融緩和継続を示唆するドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁発言や、欧州の選挙リスクなどを手掛かりに対欧州通貨を中心に円買いが強まった。ドル・円は1ドル=111円を割り込み、18日以来の安値を付けた。

  午後3時48分現在のドル・円は前日比0.4%安の110円86銭。英米市場が休場の中、前日の海外市場では111円台前半で小動きだったが、この日の東京市場ではユーロ・円などクロス円の売りに押され、一時110円78銭まで値を切り下げた。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、ドル・円は111円を割り込んだが、クロス円が主導している面もあり、110円台は支えられやすい可能性があると指摘。「今晩から発表される米経済指標もそれなりに良い結果が見込まれており、ドル・円にとってはサポーティブ。ただ、引き続きトランプ政権への不透明感が重しになるとみられる」と話した。

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