北朝鮮が弾道ミサイル、EEZに落下-「米国と具体的行動」と首相

更新日時
  • 約400キロ飛行、隠岐諸島から約300キロ-スカッド系列の可能性
  • 国家安全保障会議を開催、安倍首相は毅然とした対応を指示

北朝鮮は29日午前5時40分ごろ、東岸の元山(ウォンサン)付近から日本海に向け弾道ミサイルを発射した。ミサイルは約400キロ飛行し、新潟県佐渡島から約500キロ、島根県隠岐諸島から約300キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと日本政府は推定している。

  菅義偉官房長官が同日午前、記者会見で明らかにした。ミサイルの種類については、飛距離などから短距離弾道ミサイルの「スカッド系列である可能性がある」と語った。高度は100キロ程度とみられるという。北朝鮮の弾道ミサイル発射は14日、21日に続くもので、日本のEEZ内への落下は4度目。

5月14日の北朝鮮ミサイル発射を伝えるテレビ(ソウル市内)

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  現時点では航空機や船舶などへの被害の情報は確認されていないという。政府は国家安全保障会議(NSC)を開催して対応を協議。安倍晋三首相は不測の事態に備えて万全の態勢を取った上で、国際社会と連携して毅然(きぜん)と対応するよう指示した。

  安倍首相は記者団に対し、「国際社会の度重なる警告を無視して挑発を続けていることは、断じて許すことはできない」と述べ、北朝鮮を批判。同国を抑止するため「米国とともに具体的な行動を取っていく」と述べた。先週末にイタリア・タオルミナで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、北朝鮮は世界全体にとっての脅威という認識を各国首脳と共有している。

国際社会

  菅官房長官も会見で、「極めて問題のある行為で安保理決議への明白な違反」として「厳重に抗議を行い、最も強い表現で非難した」と語った。

  29日には中国の楊潔篪国務委員が来日する。菅氏は日本側として北朝鮮問題について同氏と「しっかりと話したい」と述べた。日本外務省の発表によると、楊氏は31日まで日本に滞在し、谷内正太郎国家安全保障局長らと会談する予定。
  
  トランプ米大統領は北朝鮮のミサイル発射について説明を受けたと、米国家安全保障会議の報道官が明らかにした。韓国の文在寅大統領は国家安全保障会議を招集した。

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