アジアではインドネシア国債の好調が目立つが、米S&Pグローバル・レーティングによる最近の格上げや今後のインフレ率低下で、さらに需要が膨らむ可能性がある。マニュライフ・アセット・マネジメントが指摘した。

  同社のインドネシア部門で債券責任者を務めるエズラ・ナズラ氏は、インドネシア10年国債の米国債に対する利回り上乗せ幅(プレミアム)が年末までに400ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小するとの見通しを示した。現在は470bp前後。同氏の予想は米10年国債利回りが2.5%を下回り続けることを前提としている。

インドネシアを1段階格上げ、投資適格級に-S&P

  S&Pは今月、インドネシアを投資適格級に格上げした。3月時点でゴールドマン・サックス・グループは、S&Pが格上げすれば、日本からインドネシアに最大50億ドル(約5600億円)の機関投資家マネーが流入するかもしれないと予想していた。

  ジャカルタ在勤のナズラ氏は「S&Pの格上げで、新たな投資家が市場に参入する可能性がある。海外投資家がインドネシアをオーバーウエートとするのには理由がある。キャリーは高水準で国内のマクロ経済は堅調。このようなバランスが取れた国はほかにない」と述べた。キャリーとは投資対象の保有から得られるリターンを指す。

  インドネシアの消費者物価上昇率は4月に1年ぶりの高水準となったが、同氏は当局がインフレ圧力を抑制することができるはずだとの見方を示した。インドネシア銀行(中央銀行)はイスラム教の断食月「ラマダン」を控え値上げ対策を扱う部門を設置している。

  「われわれのインフレ目標は今年4-4.8%だが、予想外の下振れがあるかもしれない。政府はインフレ率を押し下げる手法を見つけようと本気で取り組んでいる」と同氏は話した。 

原題:Asia’s Best-Performing Bonds Have Room to Rally, Manulife Says(抜粋)

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