トランプ氏のG7デビューは対立回避か、テロとの戦いに焦点

  • テロや安全保障など異論のない分野が議論の中心に
  • パリ協定から離脱しないようトランプ氏説得を試みる可能性も

トランプ米大統領は就任後初の外遊を7カ国(G7)首脳会議で締めくくる。前任者の方がやりやすかったと恐らく考えている他の主要国首脳と気候変動や自由貿易などについて議論する。

  26日から2日間の日程でイタリア・シチリア島のタオルミナで開幕するG7首脳会議では、トランプ氏が好まない多国間協力政策に長い時間を割く一方、最初の訪問国サウジアラビアで交わした武器売却や投資の合意のように具体的な成果として本国に持ち帰れそうなものは期待できない。それでも各国首脳は対立回避へあらゆる努力をする見込みだ。

NATO首脳会議に出席したトランプ米大統領

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

  議長国イタリアのジェンティローニ首相は、参加者誰からも異論の出ないテロとの戦いの必要性を議論の中心に据えている。首脳会議の準備に携わるイタリア政府当局者によると、今週の英国での自爆テロ事件を受け、G7はテロに関する特別な共同声明を取りまとめている。

  日本政府の当局者によれば、安倍晋三首相は北朝鮮のミサイル実験をけん制する文言を盛り込むことを期待している。これも全7カ国が容易に合意できる問題だ。

  米国務省の元高官で現在は欧州外交評議会に所属するジェレミー・シャピロ氏は、安全保障に焦点を絞ることが、貿易や気候変動といった異論の多い議題を目立たなくするだろうと指摘した。フランス政府高官によると、他の首脳は、温暖化対策を定めた「パリ協定」から離脱しないようトランプ大統領の説得を試みるが、トランプ氏が孤立するような状況は避ける意向という。

  ティラーソン米国務長官は24日、トランプ氏がパリ協定について判断を下すのはシチリア島での首脳会談後だと述べた。

原題:Trump Rolls Into Awkward First G-7 Summit With Echoes of Reagan(抜粋)

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