5月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、FOMC議事録受けた前日の下げ一部埋める

  25日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。原油相場の大幅下落が資源国通貨の重しとなる中、前日まで低迷していたドルは反発した。

  この日はキリスト昇天祭の祝日で欧州の多くの市場が休場となったため、商いは比較的薄い。ドルは反発したものの、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けた前日の下落分を埋めるまでには至っていない。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ドルは対円では0.3%上げて1ドル=111円84銭。対ユーロでは0.1%上昇の1ユーロ=1.1210ドル。 

  FOMC議事録によれば、大部分の当局者はもう一段の利上げが「近く適切になる」と判断した一方、投票権を持つメンバーらは、最近見られる経済活動の減速が一過性のものだという証拠を待つのが「賢明だ」とも指摘。トレーダーらはこれについて、今後の追加利上げのタイミングを不透明にする可能性があると述べた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事はこの日、世界経済について、過去数年の状況よりも「明るさを増している」と述べた。

  FOMCにおける不確実性の度合いを踏まえ、市場では6月会合での利上げの有無を見極める上で、来週発表される5月の米雇用統計はことさら重要になるとの見方が広がっている。エコノミスト予想では、5月の非農業部門雇用者数は17万7000人増が予想されている。4月は21万1000人増だった。また5月の失業率は4.4%と、前月から横ばいが見込まれている。

  この日のドルは特に資源国通貨に対して大きく値上がりした。ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落。1バレル=50ドルの節目を割り込んだ。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国が減産措置の9カ月延長で合意したものの、予想通りの結果に終わったため、売りが優勢になった。
原題:Dollar Recovers Only Slightly After Cautious Fed Minutes(抜粋)

◎米国株:続伸、S&P500種は連日の高値更新-消費者関連に買い

  25日の米株式相場は6営業日続伸。消費者関連企業の決算が予想を上回ったことで、個人消費が米経済を活発にするとの期待が高まり、S&P500種株価指数は前日に続き過去最高値を更新した。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2415.07で、2月以来最長の6連騰となった。ダウ工業株30種平均は70.53ドル(0.3%)高の21082.95ドルで、3月1日につけた終値ベースの最高値に迫った。

  家電量販店ベスト・バイ、衣料品メーカーPVHなどの決算が予想を上回った。ショッピングモール内店舗の業績不振や、個人消費に目立った増加が見られるほどに賃金が伸びていないなど、逆風を受けている小売業界に明るい材料を提供した。ブルームバーグがまとめた先週の米消費者信頼感指数が上昇したことも、米国の消費者の間で楽観が高まっている兆しと受け止められた。

  S&P500種業種別11指数では一般消費財・サービスが上昇。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国が減産延長に合意したものの、減産強化まで踏み込まなかったことから原油相場が下落したことが響き、エネルギーは下げた。

  個別株ではベスト・バイが21.5%高と、1日としては2001年以来最大の値上がり。PVHは4.8%高。オフィス用品小売りのステープルズ、オンライン動画配信サービスのネットフリックスも買われた。

  この日発表された米経済指標では、先週の米週間新規失業保険申請件数が1000件増の23万4000件で、労働市場の底堅さを示した。
原題:U.S. Stocks Add to Records; Oil Tumbles on OPEC: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks Set Record as Consumer Shares Advance(抜粋) 

◎米国債:ほぼ変わらず、ボラティリティー低い-7年債入札は堅調

  25日の米国債はほぼ変わらず。前日の高値圏で小幅なレンジ内での値動きとなった。前日に続きボラティリティーが低下した。

  財務省が実施した7年債の入札は堅調な結果となったものの米国債相場を押し上げるには至らなかった。ブレイナード連邦準備制度理事会(FRB)理事のタカ派的な発言に反応し、米国債は利回りが上昇する場面もあった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.26%。

  ブレイナード理事は世界経済について、過去数年の状況よりも「明るさを増している」とし、新興国市場は順調だと述べた。理事は25日、ワシントンで開かれたパネル討論で発言した。ユーロ圏については、ここしばらくの状況に比べると、一段と底堅く成長していると語った。

  7年債入札結果によると、最高落札利回りは2.060%。投資家の需要を測る応札倍率は2.54倍と最近の平均値(2.58倍)程度を維持した。プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札に占める割合は17.2%と、最近の平均値11.3%を上回った。

  前日公表された連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録を受けて、市場が織り込む6月の利上げ確率は約80%に上昇した。
原題:Treasuries Range-Bound After Solid 7Y Auction; Volatility Slides(抜粋)
UST 7Y Auction Solid, Shows Small Tail; Large Direct Bid(抜粋)

◎NY金:反発、オープン・インタレストは1カ月ぶりの高水準

  25日のニューヨーク金先物相場は反発。金の未決済建玉(オープン・インタレスト)は3日連続で増加し、4月27日以来の高水準となった。政治的な不透明感が背景。予算法案を議会で通過させるトランプ大統領の能力に関しても懸念が広がった

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.3%高の1オンス=1259.80ドル。上昇は3日ぶり。

  「最近のオープン・インタレスト増加はバーゲンハンターに加え、ギリシャやベネズエラ、北朝鮮など地政学問題を心配している資産配分担当者らによる動きだ。彼らはそれよりも主に米政治や予算を心配している」-RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョージ・ジロ氏。

  銀先物も上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウム先物も値上がり。
原題:Gold Open Interest Rises to Highest in a Month Amid Trump Doubts(抜粋)

◎NY原油:大幅続落、50ドル割れ-OPEC合意に新味なし

  25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落。1バレル=50ドルの節目を割り込んだ。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国が減産措置の9カ月延長で合意したものの、予想通りの結果に終わったため、売りが優勢になった。産油国は減産幅の拡大や2018年3月以降のことには言及しなかった。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「サウジアラビアはこの件を円満に解決しようとしている。しかし、これが限界で、市場はそれを失望している」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比2.46ドル(4.8%)安い1バレル=48.90ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2.50ドル下落の51.46ドル。
原題:Crude Slumps Below $50 as Market Is Underwhelmed by OPEC Deal(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-FOMC議事録やOPEC総会に注目

  25日の欧州株式相場はほぼ変わらずとなった。24日公表された5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事録で、大部分の当局者がもう一段の利上げが近く適切になると判断していたことが明らかになった上、この日は石油輸出国機構(OPEC)総会が開かれていたため様子見気分が強かった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%安の392.14で終了。金融銘柄と消費財銘柄が買われた一方、鉱業株と石油・ガス銘柄が下げた。この日は一部諸国が祝日のため休場だった。

  FOMC議事録は6月利上げの可能性が大きいことを示唆した。フェデラルファンド(FF)金利先物市場も来月の利上げ確率をほぼ確実として織り込んでいる。

  CMCマーケッツ(ロンドン)の市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏はリポートで、「6月はもう決まりだと市場は捉えているようだが、一部当局者はそれほど確実視していないようだ」と指摘した。

  ストックス600指数は今週に入ってから約0.2%上げている。先週は昨年11月以来の大きな下げだった。
原題:Europe Stocks Steady as Traders Assess Fed Minutes, OPEC Meeting(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債先物はレンジ取引-薄商いの中、中核国債は上昇

  25日の欧州債市場ではドイツ国債先物がレンジ取引に終始した。FOMC議事録がハト派的内容だったことから米国債が前日上げた流れを引き継いだ。欧州株安を手掛かりに上げ幅を広げた。

  中核国債は堅調。ポジション調整が支援要因になったもよう。大半の北欧諸国が休場だったため、流動性は乏しくQEの流れが限定的だった。

  ドイツ10年債利回りは3bp下げ0.37%となった。イタリア国債は一時下げた。銀行団を通じた起債規模が42億ユーロと、当初示唆されていた30億ユーロを上回ったことが背景にある。
原題:Bunds Range-Bound, Euribor Vol Sold; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国株を更新します.)
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