トランプ氏に再び難題-ホテル事業で外国政府からの支払い把握困難か

  • ホテル事業で外国政府から得た利益は財務省に寄付すると公約済み
  • 一方で外国当局者らが使った金額を逐一把握するのは困難との説明も

トランプ米大統領のファミリービジネスは、ホテル事業で外国政府から得た利益は財務省に寄付するという大統領の約束を守るため、それらの利益の概算を出すとパンフレットでうたっている。

  下院監視・政府改革委員会のカミングス民主党筆頭理事が24日に示したこのパンフレットは、外国政府から直接得た収入は確認できるだろうが、外国の当局者らがホテルで使った金額を1ドル漏らさず把握するのは困難かもしれないと説明。そこまですれば得意客のプライバシーを侵害し、「われわれのブランドを利用したゲストの体験が損なわれる」と指摘した。

トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー (カナダ・バンク-バー)

Photographer: Ben Nelms/Bloomberg

  トランプ大統領は歴代大統領とは異なり、就任に当たってビジネス上の権益を手放さず、ホテル事業で外国政府から得た利益は財務省に寄付すると1月に弁護士を通じて約束。利益を自分のものにすれば、外国当局者からの贈り物や支払いの受け取りを禁じる憲法の報酬条項に抵触するとの懸念があったためだ。

  カミングス議員はトランプ氏の対応を批判し、外国政府から第三者を経由して間接的に支払われる金額を把握する努力が認められないと述べた。同議員は声明で、「禁じられている外国からの報酬の全てを特定することが非常に困難でビジネスに悪影響を与えるとトランプ大統領が確信するのであれば、残された選択肢は事業を手放すか議会の同意を求める提案を行うことだ」と主張した。

  トランプ・オーガニゼーションにコメントを求めたが、同社はホワイトハウスに返答を委ねた。ホワイトハウスからはこれまでのところ回答はない。

原題:Trump Family Plan for Hotels’ Foreign Profits Stirs Critics (1)(抜粋)

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