ドルは111円台後半、米利上げ観測が支え-上値は重い

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  • 朝方に付けた111円49銭から一時111円75銭まで上昇
  • 米国は残り年2回利上げ、11月に買い入れ縮小発表と予想-ドイツ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台後半で推移。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げ観測などを背景にドル買い・円売りがやや優勢となった。前日の海外市場で5月FOMC議事録発表後に米金利が低下したことを受け、上値は重い。

  25日午後3時42分現在のドル・円は前日比0.2%高の111円72銭。早朝に付けた111円49銭から水準を切り上げ、一時111円75銭まで上昇した。円は主要10通貨に対して全面安。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、FOMC議事録で「バランスシート縮小の議論が進んでいることを確認した。当社は残り年2回の利上げ、縮小は11月にアナウンスをして12月から開始、来年は年3回利上げという見方。来年の織り込みが弱く、ドルは押し目があったら買いというのが基本線」と述べた。

  オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づいて推計される6月13、14日のFOMCでの利上げ確率は25日時点で91%程度と、前日の89%程度からやや上昇した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が24日公表した5月FOMC議事録によると、大部分の当局者はもう一段の利上げが「近く適切になる」と判断、4兆5000億ドル規模の当局のバランスシートを緩やかに縮小させる計画を支持した。一方、「数人」の参加者がインフレの進展が減速した可能性があるとの懸念を表明した。

  25日には石油輸出国機構(OPEC)総会がオーストリアのウィーンで開かれ、減産措置が9カ月延長されるとみられる。ニューヨーク原油先物は時間外取引で上昇している。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1234ドル前後。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は24日、マドリードでの講演で、利上げより前に資産購入を終了させる方針の堅持をあらためて表明した。

  三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、「米利上げがもたつく一方、ECBは先行き見通しを変える段階に入り、ユーロが買われる環境」と指摘。6月ECB会合でフォワードガイダンスに言及すると見込んでおり、それまで1.115~1.145ドル程度のレンジを想定している。

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