4月消費者物価0.3%上昇、4カ月連続-市場予想は下回る

更新日時
  • コアコアCPIは横ばい、携帯電話機や通信料が値下がり
  • 物価上昇の勢い弱い、インフレ期待上がらず-野村証券の高橋氏

総務省が26日発表した4月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は4カ月連続で上昇した。エネルギー価格の上昇が全体を押し上げた。市場予想は下回った。

キーポイント

  • 全国コアCPIは前年比0.3%上昇(ブルームバーグ調査の予想中央値は0.4%上昇)-前月は0.2%上昇
  • 生鮮食品とエネルギーを除く全国コアコアCPIは横ばい(予想も横ばい)-前月は0.1%下落

背景

  消費者物価指数が4カ月連続のプラスになったのは、ガソリンを含む石油製品の押し上げ効果が大きい。物価の基調を示す生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは、携帯電話機と通信料の値下がりもあり低迷が続いている。

  日本銀行は4月の経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、2%物価目標の達成時期を「2018年度ごろ」に据え置いた。一方、コアCPIの17年度見通しは、前回1月の1.5%上昇から1.4%上昇に下方修正した。

  黒田東彦総裁は10日の講演で、コアコアCPIは「このところ一進一退の動き」となっており、携帯電話端末や通信料の値下げの動きが「かなりの程度影響している」と指摘した。特定の業界の動きは「基調的な物価の動向とは区別して考えることが必要」としながらも、物価上昇の勢いが「なお力強さに欠けていることも事実だ」と述べた。

エコノミストの見方

  • 野村証券の高橋泰洋エコノミストは電話取材で、エネルギーを除いた物価上昇の勢いは「かなり弱い」と分析。成長期待が低い中で、企業は給与を上げたくないと考えており、値上げについても「家計の消費が持つのかどうか確信を持てずにいる」という。4月は年度初めで価格設定を検討する月だが大きな上昇はみられず「インフレ期待はまだ上がっていない」と話した。
  • SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは電話取材で、日銀は現在の金融緩和策を維持する、という見方を示した。物価の基調の弱さは続いている一方、海外経済の低迷や過度の円高が懸念される状況でもなく、「追加緩和の必要性はない」という。

詳細

  • 東京都区部(5月中旬速報)コアCPIは前年比0.1%上昇(予想は横ばい)-1年5カ月ぶりプラス、前月は0.1%下落
  • 生鮮食品とエネルギーを除く東京都区部(同)コアコアCPIは横ばい(予想は0.1%下落)-前月は0.1%下落
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