アイカーン氏、ぬれ手であわの67億円-トランプ氏に助言した役得か

  • 傘下のCVRエナジー、再生可能燃料クレジット価格下落で費用節減
  • ブッシュ政権の倫理担当弁護士は「明らかな利益相反」を指摘

資産家カール・アイカーン氏にとっては、トランプ政権に協力したかいがあったようだ。

  証券当局への届け出によると、アイカーン氏傘下の製油会社CVRエナジーは1-3月におよそ6000万ドル(約67億円)の費用を節約できた。米政府が再生可能燃料に関する規制を緩和するとの期待から、環境規制に基づき購入が義務づけられているクレジットの価格が下落したためだ。

2016年4月の大統領選イベントであいさつを交わすトランプ氏とアイカーン氏

Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

  単なる幸運だけでは成し遂げられない。アイカーン氏はトランプ大統領の「規制担当特別アドバイザー」を務める傍ら、自分の会社にとって利益になるこの種の規制緩和を主張し続けてきた。

  CVRの費用節減は、トランプ政権要人の民間ビジネスが政策決定に影響し得ることを浮き彫りにする。ジョージ・W・ブッシュ政権でホワイトハウスの倫理担当弁護士を務めたミネソタ大学ロースクール(法科大学院)のリチャード・ペインター教授は、アイカーン氏の役割について「明らかな利益相反」に相当すると指摘する。

  CVRの広報担当者ブランディー・スティーブンス氏はコメントを控えた。アイカーン氏にもコメントを要請するため数回にわたりメッセージを残したが、返答はない。

原題:Icahn Reaps $60 Million Windfall as Trump Regulations Adviser(抜粋)

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