ドラギ総裁側近の間でも不一致、ECBの出口戦略-6月8日政策決定

欧州中央銀行(ECB)の出口戦略を巡り、ドラギ総裁の右腕と左腕とも言うべき側近2人の間でも意見が分かれている。

  プラート理事とクーレ理事は政策委員会で恐らく総裁に次ぐ影響力を持つメンバーだが、ECBの意図を市場に伝える方法について対照的な考えを示す。

  金融緩和解除への第一歩に対する市場の反応を心配している点は同じだが、プラート理事が慎重で現行のガイダンスに忠実であるよう主張するのに対し、クーレ理事は遅すぎる行動は結果的に衝撃を大きくすると警鐘を鳴らす。

  6月8日の次回政策会合では、緩和策の解除という議論の核心に政策委員らは踏み込む。出口戦略の巧拙によっては、ユーロ圏の正常化はさらに遠のく可能性もある。

  BNPパリバのエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「ECBのコミュニケーションはいつも、協奏曲というより不協和音だ」とし、「政策委員会の分裂が浮き彫りになっている。クーレ理事は不可避の緩和解除に向けて市場を準備させたいし、プラート理事は解除の条件がまだ整っていないと、事あるごとに指摘している」と話した。

原題:Draghi’s Lieutenants Spar as ECB Braces for Exit Strategy Debate(抜粋)

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