すし好きの食通が鍵、米ホールフーズの利益改善-大株主

  • 売上高は2年近く減少傾向で株主らは業を煮やす
  • 価格競争とオンライン小売り台頭の中、人気作った特徴の維持が重要

自然食品スーパーマーケットチェーン、米ホールフーズ・マーケットのマンハッタン店舗を昼時にのぞけば、同社が1992年の上場後最大の危機に見舞われていることを忘れてしまう。入り口近くでジュースやエスプレッソを提供するバーには長い列ができ、上階のフードホールはサラダやすしをテーブルで食べる顧客で埋め尽くされている。急ぎ足の買い物客の多くはフライドチキンサンドを店舗にあるデジタル端末への入力で注文し、アイスコーヒーを試飲する。

マンハッタン中心部にあるホールフーズの店舗

Photographer: Mark Kauzlarich/Bloomberg

  そんなホールフーズだが、売上高は2年近く減少し、業を煮やした株主から受ける圧力は強まっている。ジョン・マッケイ最高経営責任者(CEO)が業績を改善させるには、食通に訴え掛けるホールフーズの魅力活用が鍵だと、大株主の1社である資産運用会社ニューバーガー・バーマンのマネジングディレクター、チャールズ・カンター氏は語る。 「レーザー照射のような集中戦略が長期にわたってなかった 」と述べた。

  熾烈(しれつ)な価格競争とオンライン小売りの脅威の中で客を奪い合う食品小売業界の中でも、ホールフーズは自社の加工食品と店舗内レストランで顧客を引き付けてきた。1980年に同社を創業した1人であるマッケイCEOにとっての課題は、こうした競争の中でも同社の人気をもたらした特徴を失うことなく、利益をいかに向上させて株主を納得させるかだ。

  ニューバーガー・バーマンは2015年にホールフーズの持ち株を増やしたが、その理由は買い物客と「感情面で結び付く」という類いまれな能力にあるとカンター氏は述べた。ブルームバーグのデータによれば、現在は同社株の約2.7%を保有している。アクティビスト(物言う投資家)のジャナ・パートナーズは4月10日、ホールフーズ株取得を明らかにしたが、身売りの可能性を含め、改革を求めている。同社株は同日の取引を10%上昇して終了。5月23日は一時2.7%余り下落した。年初来では22日までで18%上昇。

原題:Sushi-Loving Whole Foods Fans Are Seen as Key to Turnaround (2)(抜粋)

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