5月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル反発、米国債利回り上昇で-FOMC議事録待ち

  23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反発。米国債利回りの上昇が手掛かりとされた。市場は今後の金融政策の新たな手掛かりを得ようと、24日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に注目している。

  米国時間に円とユーロに対するドルのストップロスの買い注文が発動され、ドルをやや押し上げた。トレーダーらは、今後の利上げ時期を巡る新たな手掛かりを得ようと、24日公表のFOMC(5月2-3日開催)議事録に注目している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。

  ドルは対円で0.4%高の1ドル=111円78銭。対ユーロでは0.5%上げて1ユーロ=1.1183ドル。  

  この日は、22日夜にマンチェスターで起きたテロ事件に市場の注目が集まり、経済指標に対する反応は限定的だった。5月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)速報値は市場予想を上回った一方、米国の製造業PMIは予想を下回った。また4月の米新築住宅販売は予想以上に減少した。

  欧州中央銀行(ECB)のクーレ理事は講演で、現時点で出口政策の順序を変える必要性ないと指摘。資産購入終了前の利上げはないと述べた。

  またドイツのショイブレ財務相は、為替レートはドイツにとってやや低過ぎ、ドイツの競争力を押し上げているが、ユーロ圏他国にとってはそうではないと語った。
原題:Dollar Rebounds From Near Year’s Lowest Level Before Fed Minutes(抜粋)

◎米国株:4日続伸、欧州株高を好感-S&P500は最高値目前

  23日の米株式相場は小幅ながら4営業日続伸。良好な経済指標を手掛かりとした欧州株高が背景となった。銀行株が買いを集めた。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2398.42と、過去最高値をわずかに下回る水準。一時は2400台に乗せた。ダウ工業株30種平均は43.08ドル(0.2%)高の20937.91ドル。

  この日はドイツのIfo経済研究所が発表した5月の景況感指数が同国経済の好調ぶりを裏付けたほか、4月のユーロ圏総合購買担当者指数(PMI)改定値が6年ぶり高水準となり、欧州経済に対する投資家の信頼感を強固にした。ミント・パートナーズのストラテジスト、ビル・ブレーン氏は「欧州の経済指標は破竹の勢いと言うほどではないが、比較的振れが小さく、米国や英国、日本よりも順調だ」と指摘した。

  米政府はこの日、社会セーフティーネット関連歳出の大幅な削減を盛り込んだトランプ大統領の2018会計年度予算教書を公表した。大統領の外遊が続く中、米国の政治混迷は市場ではほとんど材料視されなかった。

  S&P500種業種別11指数では金融が0.8%高。この日、唯一下落したのは一般消費財・サービス(0.4%安)だった。

  個別銘柄では、ウェブサイトが一時ダウンしたルルレモン・アスレティカが1.4%安。マッコーリー・キャピタルのアナリストは、これがオンライン販売の収入に打撃を与える恐れがあると指摘した。
原題:U.S. Stocks Advance, Bonds Mixed as Oil Tops $51: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Equities Little Changed as VIX Drops, Defensive Shares Lead(抜粋)

◎米国債:下落、投資適格級の社債発行が終盤に圧迫-Tビル入札は軟調

  23日の米国債は下落。財務省短期証券(Tビル)入札は軟調な結果となった。終盤にかけては投資適格級の社債発行が米国債に影響した。

  タイソン・フーズやカナディアン・ナチュラル・リソーシズなどが社債を発行した。この日の投資適格級の社債発行額は総額201億ドル。10社から計19本の社債が売り出された。
  
  ニューヨーク時間午後5時過ぎ現在の2年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.30%。10年債利回りは3bp上昇して2.28%となっている。  

  この日は午後に2年債入札(260億ドル)が実施された。最高落札利回りは1.316%、応札倍率は2.9倍と、ここ1年で最も高水準となった。

  株式相場が上昇前の朝方に軟調に推移したことも米国債を支えた。4月の米新築住宅販売が予想以上に減少したことも、米国債の買い材料となった。
  
  ホワイトハウスが公表した米予算教書は、貧困層や障害者、農家などへのセーフティーネットを削減して社会における政府の役割を劇的に縮小させ、同氏を大統領就任へと導いた地方の低収入労働者の多くに大きな打撃を与える内容となった。

  24日は米連邦公開市場委員会(FOMC)が議事録(5月2-3日開催分)を公表する。投資家は議事録から利上げ動向を予測する。石油輸出国機構(OPEC)は25日にウィーンで会合を開く。減産合意が延長されるかどうかが注目されている。
原題:Treasuries Pressured Into Close as IG Deals Start to Price(抜粋)
U.S. Stocks Advance, Bonds Mixed as Oil Tops $51: Markets Wrap(抜粋)
Trump’s $3.6 Trillion Budget Cuts Hit His Own Supporters Hard(抜粋)
  

◎NY金:反落、パラジウムは自動車の需要増見通しで1カ月ぶり大幅高

  23日のニューヨーク金先物相場は反落。自動車メーカーからの需要が増加するとの見通しに支えられ、パラジウム先物は4月20日以来の大幅上昇となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物6月限は前日比1.7%高の1オンス=772.35ドルで終了。

  「世界の自動車販売は前年比2.5%増の約9500万台になるとの業界予想を背景に、パラジウム価格はこれまでのところ堅調だ」-ネル・アガテ氏らシティグループのアナリストがリポートで指摘

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.5%安の1オンス=1255.50ドル。銀先物は0.3%下げて17.139ドル。NYMEXのプラチナ先物も値下がり。
原題:Palladium Posts Biggest Gain in Month on Car Demand Prospects(抜粋)

◎NY原油:5日続伸、1カ月ぶり高値-減産延長観測で

  23日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が5日続伸。今週の石油輸出国機構(OPEC)会合を前にサウジアラビアが減産延長への支持をまとめたため、買いが続いている。

  みずほセキュリティーズUSA(ニューヨーク)の先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガー氏は電話インタビューで、「OPEC減産合意の延長は目前に迫っている」と指摘しながらも、「イランの意見はまだ明らかになっておらず、生産が回復しつつある減産対象外のナイジェリア、リビアにどう対応するかも不明だ。この2カ国の生産回復が続けば、他国の減産分を埋める能力がある」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比34セント(0.66%)高い1バレル=51.47ドルで終了。終値としては4月18日以来の高値となった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は28セント上昇の54.15ドル。
原題:Oil Rises to One-Month High as OPEC Poised to Extend Output Cuts(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、上昇-独仏の指標好感で景気敏感株に買い

  23日の欧州株式相場は上昇。ドイツとフランスの経済データが力強い内容だったことを受け、テクノロジー企業や自動車メーカーなど景気敏感株が買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の392.02で終了。業種別では、フィンランドのノキアを中心にテクノロジー株が大きく上げた。同社とアップルは知的財産に関連した全ての訴訟で和解し、複数年の特許ライセンス契約を結ぶことで合意した。銀行株も買われた。前日のストックス600指数は銀行を中心に下げていた。

  この日発表された経済指標では、ドイツのIfo経済研究所による5月の独企業景況感指数は前月から上昇し、1991年以来の高水準。同国の1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比0.6%増と1年ぶりの高い伸びだった。フランスも5月の総合購買担当者指数(PMI)が勢いを増した。ユーロ支持のマクロン氏が仏大統領に就任したことで先行き不透明感が拭われた。

  英FTSE100指数は0.2%下落。マンチェスターのコンサート会場で22日夜起きた自爆テロで、多数の未成年者を含む22人が死亡したことが影を落とした。
原題:European Stocks Climb as Economic Data Lift Cyclical Companies(抜粋)

◎欧州債:準中核国債が上昇、ベルギー起債規模が予想下回る

  23日の欧州債市場ではドイツ国債先物がほぼ変わらず。朝方は英国で発生したテロ事件に伴うリスクオフの動きが優勢だったが、フランスとドイツのPMI指数が力強かったことで中核国債は下げに転じた。だが、銀行団によるベルギーの起債規模が予想より小さかったため準中核国債が買われ、ドイツ国債は下げを縮小した。

  ベルギーの超長期債を中心とした買いが午後に膨らみ、同国30年債利回りは3bp低下。20年債発行額が30億ユーロ(予想40億ユーロ)だったことを受け、長期債を中心に上げる展開となった。

  ドイツ2年債利回りは2bp上昇。この日の2年債入札は低調だった。イタリア国債は比較的堅調で、10年債利回りは3bp低下。22日に銀行団を通じた発行計画が発表されなかったことで、欧州の一部諸国が休場となることを鑑みると週内は起債の可能性がなくなり、これが同国債への支援要因となった。
原題:Semi-Core Bounce Gives Bunds Lift; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為、米国債を更新します.)
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