ほぼ連日の綱引きに中国苦戦-元の中心レート引き上げも市場は悲観的

  • 人民銀は強めの中心レート設定で元安定と資金流出抑制を図る
  • 「人民銀の努力は実を結んでいない」とコモンウェルス銀

ほぼ連日、中国の外国為替市場を舞台に綱引きが続いている。中国人民銀行(中央銀行)が人民元相場の押し上げを図る一方で、トレーダーらは元を押し下げている。

  人民銀は毎営業日設定する元の対ドル中心レートをこのところ引き上げる傾向にあり、その強気なレート設定で市場ウオッチャーを驚かせている。だが、元への信頼感を高めるには至らず、元相場は中心レートより低い水準で取引を終える日が大半だ。18日は中心レートを0.4%下回って終了。ボラティリティーが拡大した1月以降では、最も大きく中心レートを下回った。

  中国当局による金融市場のリスク抑制への取り組みが本土の債券・株式市場の重しとなる一方、当局は市場の予想より高めの中心レートを提示することで元の安定を維持し、資金流出を抑えたい構えだ。

  コモンウェルス銀行の通貨ストラテジスト、アンディ・ジ氏(シンガポール在勤)は「中心レートを通じて信頼感を高めようとする人民銀の努力は実を結んでいない。市場はそうしたシグナルに乗らず、悲観的なままだ」と述べた。

原題:China’s Yuan Is Locked in a Tussle Between the PBOC and Traders(抜粋)

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