市場を驚かせるアジアの中銀、トップはシンガポールと中国

  • MASの40%、人民銀は34%が想定外の決定-10年以降の政策を検証
  • 議事録や記者会見、記者説明などで測る透明性では日銀がアジア一

米連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げする場合、その決定を市場は冷静に受け止めることが多い。それまでにFOMCメンバーらが公に議論し、変更のシグナルを何カ月も前から送るためだ。

  だがアジアでは事情が異なる。中央銀行の発表で市場が驚くことはしばしばある。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が2010年以降の政策決定を検証したところ、シンガポール通貨庁(MAS)と中国人民銀行が最も市場を驚かせたアジアの中銀だった。

サプライズの地図

  BIのトム・オーリック、ジャスティン・ヒメネス両エコノミストは、「MASと人民銀が最もサプライズを呼ぶアジア中銀リストのトップだ。想定外の決定があった割合はMASが40%、人民銀は34%。インド準備銀行は28%だった。フィリピン中銀ではほとんど予想外の決定はなかった」とコメントした。

  政策決定会合の回数を調整せず単純に予想外の政策決定をした総数を比較すれば、10年以降ではインド準備銀とインドネシア銀行がそれぞれ15回と最多。韓国銀行が13回、日本銀行が12回と続く。

透明性ランキング

  政策決定スケジュールと議事録公表、記者会見、政策当局者のスピーチ、記者団へのブリーフィングで測る透明性のランキングでは日銀がアジア一だ。だが、それでも市場に想定外の展開が黒田東彦総裁の下で何度か起きた。オーリック、ヒメネス両氏は「議事録を公表したり記者会見を開いたりしても、中銀当局者が市場を驚かすと決めることはいつでも可能だ」と記した。

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