沢井薬:米社のジェネリック事業買収、売り上げの追い風になると期待

  • 米アップシャー・スミスの後発薬事業買収を6月に完了する予定
  • 米国ではインドや中国の低価格後発薬メーカーとの競争に直面

沢井製薬は、米アップシャー・スミス・ラボラトリーズの後発医薬品(ジェネリック)事業の買収を来月完了する予定だ。同社は米国事業の売り上げが2021年まで毎年13%増加すると予想。米国での成長が、沢井製薬にとって新たな追い風になると期待される。

  沢井製薬は米国での事業拡大に伴い、インドや中国の低価格後発薬メーカーとの競争拡大や、医薬品業界に薬価抑制を求める政治的な圧力に直面する。日本の治療薬の品質が高いという評判や、アップシャー・スミスが蓄積してきた専門知識に沢井製薬は期待を寄せている。

沢井光郎社長

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  沢井製薬の沢井光郎社長は東京で先週行ったインタビューで、アップシャー・スミスについて「開発品目の目の付け所が非常に素晴らしい、目利きがある。開発したものの承認を取る力、自分たちに利益もたらす価格で売る力を備えている。沢井製薬は日本の他社と比べ優れた製剤技術を持つ。それを生かせばコストを下げることにつながる」と述べた。

  沢井社長によると、アップシャー・スミスの営業利益率は38%と高い。同社の後発薬事業の昨年の売上高は3億9700万ドル(約440億円)。

  沢井社長は、トランプ大統領が米国の製造業を後押しする状況で、「アップシャー・スミスは米国内に工場を持っているので今後有利に展開できるのではないか」と語った。

原題:Deal for U.S. Drugmaker Poised to Boost Sales for Japan’s Sawai(抜粋)

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