ブラジル株:ボベスパ反落-新たな政治危機でブラジル資産に再び売り

22日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は反落し、前週末比1.5%安の61673.49で取引を終えた。テメル大統領を巻き込む新たな政治危機によって、ブラジル資産を売る動きが再び強まった。

  ブラジル株と通貨レアルは世界で最悪のパフォーマンスの一角となった。テメル大統領が前下院議長のエドゥアルド・クーニャ被告への違法な支払いを承認したとされる様子を録音したテープが存在するとの疑惑が浮上し、同大統領の支持率はこの週末にさらに落ち込んだ。同被告はルセフ前大統領の弾劾を主導した政治家で、今年3月にマネーロンダリングと汚職の罪で起訴されている。

  ブラジル資産は過去1年、大きく上昇し、世界の中でも最も高いリターンを提供してきた資産の一つだった。テメル大統領が1世紀で最悪のリセッション(景気後退)に終止符を打つとの期待感が背景にあった。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの通貨ストラテジスト、エリック・ネルソン氏(ニューヨーク在勤)は「ブラジルの将来のリーダーシップ像を巡る不透明感が大きく高まっており、財政改革と予算健全化の見通しは悪化している」と述べた。ユーラシアのアナリストはテメル大統領が辞任する確率を70%と見込んでいる。

  食肉加工のJBSは31%安と上場来最も大きな下落率。同社株は先週も21%下げた。同社幹部は録音テープを最高裁に提出したとされている。ブラジル銀行を中心に銀行株も値を下げた。景気回復見通しの不透明感からシレラ・ ブラジル・レアルティやMRVエンジェニャリア・エ・パルチシパソンエスといった住宅建設株も軟調。
  

原題:Brazil Selloff Resumes as Temer’s Graft Defense Falls Flat (1)(抜粋)

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