ロンドンから移るバンカー、ルクセンブルクの魅力には「慣れ」が必要か

英国の欧州連合(EU)離脱後のEU内拠点として、JPモルガン・チェースやアメリカン・インターナショナル・グループがルクセンブルクを考えている。

  しかし、移住してくる従業員らにとってルクセンブルクの多言語環境は素晴らしいが、ロンドンと同じコスモポリタンな生活は望めないし、交通渋滞がひどいことも覚悟した方がよいだろう。

  ルクセンブルクは銀行の秘密保持の権利を失ったが、それでも多数の銀行や投資会社が既に拠点を置いている。

Chris Edward

Source: via Bloomberg

  15年前にポルトガルからルクセンブルクに移り金融業界人を顧客とするタクシー運転手のホセ・ペドロ・フェルナンデス氏は、英EU離脱後は「もうむちゃくちゃだろう」と、地下鉄も十分なバスもないルクセンブルクの道路の混雑について話す。

  市電の新路線や新しいオフィスビル建設工事のせいで渋滞は悪化しているという。AIGは3月に、ルクセンブルクに事務所を開設すると発表。JPモルガンは今月、ルクセンブルクとダブリン、フランクフルトのオフィスを拡張してロンドン在勤の行員数百人を移す計画を明らかにした。

  富裕な市民が多くロンドンからのバンカー流入も見込まれるルクセンブルクでは、著名アーティストも定期的に公演するし、ミシュランの星付きレストランもたくさんある。それでも、レクリエーションの種類や場所という点で、ロンドンに遠く及ばない。

  ロンバード・インターナショナル・アシュアランスの英カントリーマネジャー、クリス・エドワード氏は、ルクセンブルクには「夜の街に雰囲気がない」と話す。それでも、「全く違う」ルクセンブルクの暮らしが好きだと付け加えた。

原題:Why Bankers Fleeing Brexit May Find Luxembourg an Acquired Taste(抜粋)

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