1997年の亡霊漂う香港、急落の悪夢避けられるか-不動産ブーム再び

  • 不動産価格は過去最高水準、住宅ローンの借り入れも拡大
  • 専門家は不動産ブームが崩れれば、広範囲に影響と警告

1997年の香港。アジア通貨危機の影響で不動産市場では6年に及ぶ相場下落が始まり、価格は3分の1未満に低下、香港経済は停滞とデフレに見舞われた。

  香港の主権を英国が中国に返還したのも97年。7月に20周年を迎えるに当たり、当時の痛みはほとんど忘れ去られたようにみえる。不動産価格は過去最高水準で、住宅ローンの借り入れは拡大中。開発業者は地価を過去最高に押し上げている。老いも若きも新築の集合住宅を購入しようと待ち構えている。端的に言えば、当時の相場急落の前に見られたような不動産投資ブームが戻ってきている。

不動産ブームに沸く香港

Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

  このため、専門家は人口約740万人の香港で再び不動産価格の急落が起きた場合の影響を懸念する。複数の尺度でみて、香港は以前よりも影響を受けやすいようにみえる。 19日に当局はリスク抑制を目的に、住宅ローンの一部を抑える措置を発表した。その1週間前にも開発業者向けの銀行融資に関する規制を強化した。

  香港の不動産セクターのベテランアナリスト、ピーター・チャーチャウス氏は「香港でいったん下降への動きが始まれば、それはひどい状況になる。多くの人々は不動産市場について株式市場の延長に近いと考え、市場をそのように扱っている」と述べた。

原題:Ghost of ’97 Stalks Hong Kong Economy Infected by Housing Debt(抜粋)

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