【個別銘柄】ソフバンクやリコー上昇、クラリオン下落、農機株は高い

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22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ソフトバンクグループ(9984):前週末比1.9%高の8535円。最先端のテクノロジ-開発を担う世界の企業に投資する「ビジョンファンド」を930億ドル超の出資規模で発足した。サウジアラビアの政府系ファンドや米アップルなどが出資しており、今後6カ月で1000億ドル規模まで上積みする計画。JPモルガン証券は、出資額がノンリコースとなる上、約3.3倍のレバレッジをかけての投資を行える仕組みで、案件によってはファンドが借入も行うことから、レバレッジ比率はこれ以上となるなどと指摘、ポジティブな内容とみる。ソフトバンク・テクノロジー(4726)は5.9%高の4235円。

  リコー(7752):3%高の931円。ドイツ証券は投資判断を「売り」から「買い」に2段階引き上げ、目標株価は800円から1300円に変更した。同社の実行力を不安視して構造改革発表後も弱気な投資判断を継続してきたが、前期第4四半期(1-3月)実績で着実に構造改革効果が出ていることを確認したと指摘。数量効果を保守的に見ても、2019年3月期に大きく利益が改善するとの見方を示した。

  クラリオン(6796):3.4%安の401円。クレディ・スイス証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。18年3月期は研究開発費増などで、業績が足踏みとなる可能性が高いと指摘。今期の開発費増の要因となった自動運転時代に向けたコックピットなど次世代製品の開発は来期以降も継続する見込みで、実際の売り上げ貢献は数年後とみる。18年3月期営業利益予想を130億円から107億円に(会社計画105億円)、来期を147億円から127億円に減額した。

  農機株:クボタ(6326)が4.2%高の1751.5円、井関農機(6310)が5.5%高の232円。米農機大手のディアが通期純利益見通しを15億ドルから20億ドルに上方修正しており、岩井コスモ証券の西川裕康シニアアナリストは、ディアの好決算が好感されたと指摘。農機メーカーはこれまで業績低迷などを背景に相場の流れから取り残されたような状況だったため、好材料が素直に評価されやすかったとみる。

  MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725):3.5%高の3843円。19日午後に発表した決算を受け、クレディ・スイス証券は好決算と大幅増配で割安感が高まると評価。18年3月期純利益計画は2450億円と、同証予想の2403億円を若干上回ったと指摘した。さらに18年3月期ベースの配当利回りはまだ3.5%で株価上昇余地が残るとみる。また、JPモルガン証券は投資判断を従来の「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。

  SOMPOホールディングス(8630):4.3%高の4491円。19日に発表した18年3月期純利益計画は前期比10%増の1830億円と、市場予想1732億円を上回った。年間配当計画は同20円増の110円。また、発行済み株式総数の4.81%を上限に自社株買いを行うことも発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、今期配当計画が想定以上でポジティブと評価。将来の利益見通しに対する会社側の自信が増しているとみている。

  セガサミーホールディングス(6460):2.5%安の1387円。SMBC日興証券は目標株価を1500円から1400円に引き下げた。18年3月期下期はパチスロ新基準機への移行やギャンブル依存症対策法案の遊技機業界への影響懸念などで、遊技機需要に対する不透明感が強いと指摘。パチスロ機販売台数予想を下げを反映し、18年3月期営業利益予想を333億円から251億円に、19年3月期を428億円から323億円に減額した。

  テレビ東京ホールディングス(9413):2.7%安の2292円。大和証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、目標株価を2900円から2400円に引き下げた。足元の視聴率の苦戦などから18年3月期は営業減益の見通しで、今回修正した同証予想に対しヒストリカルPERを適用して算出した目標株価と現行株価とのかい離率が縮小したことが背景と説明した。

  資生堂(4911):3.1%高の3638円。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3250円から4300円へ引き上げた。グローバル企業と同様、活発な中国人の需要を捉えることに成功し、アジア地域でプレステージ化粧品としてのブランド力が醸成されてきたと評価した。日本や中国、トラベルリテール事業好調による収益力上昇を第1四半期決算で確認、この動きは中国事業の成長期以来初めて見られる現象と指摘。18年12月期も高い増益率は続くとみており、株価バリュエーションはグローバル企業に近づくと分析した。

  トリドールホールディングス(3397):7.6%高の2932円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を2900円から3500円に引き上げた。国内新業態の展開や海外事業の伸びなどで2桁増益基調が見込めるというエクイティストーリーに、雲南ヌードル展開企業買収による海外利益拡大が加わると分析。18年3月期営業利益予想を98億円から100億円に、来期を109億円から123億円に増額した。投資判断「買い」を再強調した。

  みらかホールディングス(4544):2.8%安の4595円。みずほ証券は目標株価を5200円から4600円に引き下げた。投資判断「中立」を継続。戦略の大きな変更に伴う先行投資増で、当面の利益水準は従来のトレンドよりも下がると予想。先行投資が実を結んだ時の会社側の20年3月期営業利益目標は17年3月期実績をやや上回る300億円で、積極的な注目はしにくい局面に入ったと言わざるを得ないとみる。

  ホットランド(3196):8.9%高の1470円。いちよし経済研究所は投資判断を「B(中立)」から「A(買い)」に、フェアバリューを1200円から2000円に引き上げた。足元の売上高好調を評価、機械の導入に伴う生産性向上を見込む。17年12月期営業利益予想を13億5000万円から17億円に(会社計画12億5000万円)、来期を16億円から21億円に増額した。

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