トランプ効果消えた、大統領特別助言役アイカーン氏のポートフォリオ

  • S&P500種へのリードは大統領選以降、一時16ポイント超に拡大
  • CVRエナジーのリターン73%-ハーツはマイナス66%

資産家のカール・アイカーン氏はトランプ米大統領の特別アドバイザーを務めながら、投資でのトランプ効果を失いつつある。

  アイカーン氏が保有する株式ポートフォリオでは、大統領選以降のパフォーマンスがS&P500種株価指数をわずかに上回る程度となっている。昨年のクリスマスまででは、同指数に対するリードは16ポイント超に拡大していた。だがトランプ大統領就任から2カ月が経過するまでに、そのリードはほぼ消失。アイカーン氏のポートフォリオのリターンは、大統領選から5月18日終値までの時点で13%。これに対しS&P500種は12%だ。

  米証券取引委員会(SEC)への届け出によれば、アイカーン氏のポートフォリオにおけるリターン上昇の大半は、製油会社CVRエナジーの株式によってもたらされた。大統領選以降の同社株のリターンは73%。この上昇は、アイカーン氏がトランプ政権をうまく導き、同氏の投資にとってマイナスな環境保護局(EPA)の規制を変更させられるとの楽観が背景にあった。アイカーン氏によるあからさまなEPA規制批判は、利益相反に相当するとの疑念も浮上した。

  アイカーン氏のポートフォリオ悪化が顕著になり始めたのは2月6日、レンタカー会社ハーツ・グローバル・ホールディングス株の影響が大きい。同株は大統領選以降に66%下げている。

  5月15日付の届け出によれば、3月31日時点でアイカーン氏のポートフォリオに含まれる銘柄はこのほか、シェニエール・エナジー、ビジネスサービスプロバイダーのコンデュエント、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)など。一方で製薬会社アラガンや音声認識ソフトメーカー、ニュアンス・コミュニケーションズの株式は売却されている。

原題:Icahn Portfolio Lead Over S&P 500 Shrinks After Trump Bump (1)(抜粋)

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