イランで19日、大統領選の投票が始まった。国際協調路線を取る現職のロウハニ氏が再選を決めるのか、または西側と対立し同国の孤立化を招いた保守勢力が奪還するのかが注目されている。

  投票は現地時間午前8時に開始した。諸外国で最近行われた選挙と同様に、選挙戦は一般市民が社会の発展に取り残されたと主張する大衆迎合主義がまん延。最高指導者ハメネイ師(77)の後継候補と目される保守強硬派のエブラヒム・ライシ師(56)が4月に立候補を表明し、ロウハニ氏(68)との一騎打ちの様相となった。

投票所に現れたライシ師(19日)
投票所に現れたライシ師(19日)
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  ハメネイ師は投票開始と同時に一票を投じ、イラン国民に大挙して投票するよう呼び掛けた。国営のプレスTVによれば、終了時間は午後6時から2時間延長された。有権者5500万人のうち2000万人が午後5時までに投票したという。結果は夜を通して徐々に判明すると見込まれている。

  いずれの候補が大統領に選出された場合でも、米国との衝突は避けられそうにない。2015年の核合意を「大失敗」と酷評するトランプ大統領は、投票直前に当たる18日にイランのミサイル開発に対して新たな制裁を科した。

  大半の世論調査はロウハニ氏の優勢を示唆しているが、第1回投票で決着を付けるのに必要な過半数の投票数は得られそうにない。保守強硬派が候補をライシ師に一本化したことで、アナリストらは接戦を予想している。

  内務省の情報に基づく報道によれば、投票率は72%となる見通し。2013年大統領選では77%だった。イランでは通常、投票率が高いほど改革派に有利に働く。

原題:Iran Votes for President After Campaign Exposes Divisions (3)(抜粋)
原題:Iran Extends Election Voting Time by 2 Hours to 8pm: Press TV(抜粋)

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