米トランプ政権の混乱で投資家の目はワシントンにくぎ付けになっているかもしれないが、長期間存在していたリスクが現在一段と高まりつつあると指摘するアナリストもいる。北朝鮮だ。

  米銀シティグループのアジア太平洋チーフエコノミスト、ジョアンナ・チュア氏らは17日付の40ページ余りに及ぶリポートで、「金融市場は気に掛ける必要がある」とコメント。好戦的なレトリックと核実験を含めた軍事的挑発は、独裁政権の北朝鮮にとって目新しくはないが、「これまでと比べ今はリスクがじわじわと高まっている」と分析した。

  同行によれば、金正恩朝鮮労働党委員長の下で北朝鮮が一段と予測不可能になっているほか、北朝鮮の弾道ミサイル計画が技術的に進展していることなどが、こうした見方の理由。トランプ政権があらゆる選択肢を検討すると表明し、米外交政策の予測も難しさを増しているとも指摘し、中国が北朝鮮に対する圧力を強めていることにも言及した。

  シティはリポートで、「短期的にはボラティリティー拡大以外を織り込むのは難しいが、サプライチェーンと世界の景況感に対する明らかなリスクがある。市場の均衡を破る可能性のある資本動向も示唆されている」と説明した。
  

原題:Trump Aside, It May Be Time for Markets to Worry About Korea (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE