ECB:変更は6月に先送り、4月はリスク判断で一致せず-議事要旨

欧州中央銀行(ECB)の政策委員らは4月の会合で、政策姿勢を見直すのは6月の方が適切だと判断した。経済成長に対するリスクバランスとユーロ圏のインフレ軌道についてメンバー間で意見が一致しなかった。

  4月26、27両日の会合の議事要旨によると、6月8日の会合では最新のスタッフ経済予測とデータが出そろうため、「回復の持続性とインフレ見通しの再検証により適した位置にいることになる」との認識を委員らは示した。4月会合では成長リスクの判断で意見が分かれた。状況の改善について幅広い共通認識があったものの、インフレ見通しは弱く見通し下方修正の可能性もあることが考慮された。

  政策委員会の「一部メンバーは実質域内総生産(GDP)を巡るリスクが今や総じて均衡していると言えるとの見解」だったが、「他の複数のメンバー」は下振れリスクの方が大きいとの判断を維持したという。6月のスタッフ経済予測でインフレ見通しが下方修正される「可能性を排除できない」との指摘もあった。

  市場との対話では、「ユーロ圏経済についてより前向きな調子を伝える一方で、金融政策姿勢に関するコミュニケーションとフォワードガイダンスは変更しない」ことが必要との点で広く同意し、「現段階において、金融環境はコミュニケーションの変更に特段に敏感であるため、政策委員会のコミュニケーションの調整は極めて緩やかかつ慎重に行うべきだ」とメンバーらは感じているとしている。

原題:ECB Officials Left Changes for June After Disagreeing on Risks(抜粋)

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