米金融当局のバランスシート縮小、ゆっくりと進められる公算大きい

  • 当局者の間でも金融市場や米経済への影響巡り不透明感強い
  • 24日に公表のFOMC議事録でさらなるヒント示される可能性

総額4兆5000億ドル(約500兆円)に上る米連邦準備制度のバランスシートについて、当局は極めてゆっくりとしたペースで縮小に着手する公算が大きいとみられる。

  金融市場や金融政策、米経済への影響について、金融当局者の間でも不透明感が強いためで、11日にムンバイで講演したニューヨーク連銀のダドリー総裁は、バランスシート縮小を「非常に控えめでささいなイベント」にしたいとの意向を示した。

  こうした希望があるからといって、当局者が年内開始を示唆している縮小の動きにリスクがないわけではない。最善を目指す意図にもかかわらず、住宅ローン担保証券(MBS)を中心に、市場に動揺をもたらすことになるかもしれない。連邦準備制度は政府支援機関(GSE)保証付きのMBSの4分の1余りを保有する。

  ビアンコ・リサーチ(シカゴ)のジム・ビアンコ社長は当局のバランスシートに関し、膨張の過程では「金融市場にとって大いなるプラス要因だった」とした上で、縮小局面では「市場と米経済への重しとなるだろう」と指摘した。

  24日には2、3両日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公表され、投資家は恐らく、当局の計画についての新たな情報を得ることになるだろう。

  コーナーストーン・マクロのロベルト・ペルリ氏やジェフリーズのトム・サイモンズ氏、ライトソンICAPのルー・クランドール氏ら連邦準備制度理事会(FRB)をフォローする一部エコノミストは、金融当局がMBSと米国債を月間100億ドルずつ、計200億ドルのペースでバランスシート縮小を開始すると見込んでいる。

原題:Fed’s Cut in Its Big Bond Hoard Likely to Begin at Glacial Pace(抜粋)

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