インド中銀、タカ派的スタンス変えない公算-インフレ率急低下でも

  • 4月のCPIは2.99%上昇-1カ月でインフレ率が大きく低下
  • 中銀は2月に政策スタンスを緩和的から中立に変えたばかり

インドの消費者インフレ率は過去最低水準に低下したが、経済成長加速に備えるインド準備銀行(中央銀行)がインフレとの闘いに一段と軸足を移す方針を変える可能性は低い。

  12日に発表された4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.99%上昇。3月は同3.89%上昇だった。1カ月でインフレ率が1ポイント近く低下したことで、指標の国債利回りは同日から約7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下がった。中銀が6月7日の政策金利発表時にもタカ派的なスタンスを弱める可能性があるとの見方が広がったためだ。

  だがDBSグループのラディカ・ラオ氏(シンガポール在勤)らエコノミストは、それほど早い展開になるとみていない。ラオ氏はリポートで「中銀の政策委員会が緩和バイアスと利下げに戻るようなケースかもしれないが、実際にはそうなる公算は小さい」と指摘した。

  今年のモンスーン期の雨量が平均的と予想されることから地方の所得が増える見込みである一方、政府の支出拡大が今後数カ月、国内経済の活動を支えるとみられる。中銀の政策委は2月にスタンスを緩和的から中立に変更したばかりで、特に今は米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利上げを行う公算が大きく、すぐに姿勢を反転することをためらう可能性が高い。

インド中銀:緩和サイクル終了を示唆-金利据え置き、スタンス変更

  ラオ氏は恐らく中銀が一時的なベース効果と循環的なトレンドをインフレ率低下の理由として挙げ、7-12月(下期)の物価上昇リスクに焦点を絞るだろうと分析している。

原題:Inflation Plunge Unlikely to Sway India’s Hawkish Central Bank(抜粋)

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