【個別銘柄】米政治リスク懸念で金融やソフバンク大幅安、グリー反発

更新日時

18日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  金融株:第一生命ホールディングス(8750)が前日比4.9%安の1767円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が4.1%安の680.8円、野村ホールディングス(8604)が3.6%安の659.3円など。東証1部33業種で保険、銀行、証券・商品先物取引が下落率上位を独占。トランプ米政権のロシア関連疑惑を巡り世界的に投資家のリスク回避姿勢が強まる中、17日の米国債相場は急伸。10年債利回りは2.22%と昨年7月以降で最大の低下となった。高木証券の勇崎聡投資情報部長は「米金利が大きく低下、国内でも低金利が続いてしまうということを考えると利ざやの改善も進まず、金融株は買いづらい」と指摘した。

  ソフトバンクグループ(9984):3.7%安の8304円。トランプ米大統領がロシア当局者に機密情報を漏らしたとの疑惑など米政権に不利な情報が相次ぐ中、トランプ銘柄の一角とみられる同社株も売りに押された。丸三証券の服部誠執行役員は、「トランプ政権下で米携帯電話子会社のスプリントとTモバイルUSとの経営統合が進むとの期待感が足元で高まっていただけに、米政治の先行き不透明感が株価を押し下げる一因になっている」と電話取材で語った。

  オリンパス(7733):4.6%安の4140円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日に投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価を5150円から4520円に引き下げた。外科内視鏡の米国での新製品発売が遅れるなど、外科事業の海外でのシェア拡大に時間がかかるとの見通しで、今期は株価上昇のカタリストが不在という。2018年3月期営業利益予想を980億円から820億円(会社計画790億円)、来期を1100億円から945億円に減額した。

  グリー(3632):5.3%高の928円。SMBC日興証券は17日に目標株価を900円から1050円に引き上げた。スマートフォン向けゲーム「アナザーエデン」の好調が持続し、中長期的な収益貢献の可能性が高まったと指摘。同タイトルの寄与を織り込み、17年6月期営業利益予想を79億円から83億円、18年6月期を140億円から177億円に増額した。新たなヒットタイトル創出への期待などから、業績の勢いは加速するとみる。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。

  ヨシックス(3221):2.7%安の1339円。4月の既存店売上高は前年同月比0.8%減と2カ月ぶりに前年実績を下回った。同社はすし居酒屋「や台ずし」などを展開、3月の売上高は8カ月ぶりにプラスに転じていた。

  丹青社(9743):2.4%安の1100円。17年2-4月(第1四半期)営業利益は前年同期比3割減の15億円強だったようだ、と18日付日本経済新聞朝刊が報じた。利益率の高い小売りチェーン店の改装が一巡、人手不足と人件費の上昇で外注費が膨らんだ上、支店の移転費用も重荷になったとみる。

  澤藤電機(6901):80円(16%)高の573円でストップ高。トヨタ自動車(7203)やJXTGホールディングス(5020)が次世代エコカーの燃料電池車に燃料を供給する水素ステーション事業で年内に新会社を設立する、と18日付日本経済新聞朝刊が報じた。18年から10年で全国300カ所程度のステーションを新たに整備するという。沢藤電は3月21日にアンモニアを原料とする低コスト・低環境負荷・高効率の水素製造装置を岐阜大学と共同開発したと発表しており、関連銘柄として物色された。

  ホットリンク(3680):4.4%高の523円。世界中のビッグデータの流通事業を行う米国子会社のエフィスが、ソーシャルニュースウェブサイト運営の米レディットと業務提携契約を締結した、と正午に発表した。これによりレディットのデータを商業的に利用する権利を確保、ビッグデータの取扱量で優位性を高める。
 
  DTS(9682):5.3%高の3310円。大和証券は17日に目標株価を3840円から4190円に引き上げた。従来3カ月程度の案件が主体だった同社で、数年にわたる長期案件が増加し始めたと指摘。今後は景況感への感応度も低下し、業績・経営の安定化が進むとみる。18年3月期営業利益予想を75億5000万円から83億円(会社計画81億円) に上方修正し、投資判断は「買い」を維持した。

  ソルクシーズ(4284):100円(17%)高の675円でストップ高。豊田通商(8015)と資本業務提携した、と17日発表。ソルクシーズのICTソリューション開発力・提案力と、豊田通商のグローバルネットワークなどを併せ、より大きなシナジーが見込めると判断した。提携を円滑に進めるためソルクシーズは第三者割当で自己株処分、豊田通商が1%保有する。豊田通商の株価は2.4%安の3485円。

  ペッパーフードサービス(3053):8.2%高の3075円。4月の既存店売上高は、ステーキ店「ペッパーランチ」が前年同月比13%増、立ち食いステーキ店「いきなり!ステーキ」は同22%増だった。両業態ともに、客数が増加し3月の売上高から大幅に伸びた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE