米シェール企業が人手不足-原油の大幅増産、来年にずれ込む可能性も

  • フラッキングに携わる労働者が不足、増産目標達成の障害に
  • 独立系石油会社の1-3月の支出、予算を約2800億円下回る

原油増産を進める米国のシェール企業は、フラッキング(水圧破砕法)による採掘に携わる労働者を十分に確保するのが困難な状況となっている。原油価格の下落局面で多くの労働者が解雇されたためだ。

  米国の独立系掘削会社の1-3月(第1四半期)の支出は予算を計25億ドル(約2800億円)下回った。油田サービス・探査に重点を置く調査・コンサルティング会社インフィル・シンキングによると、その主な理由はこれらの企業が、計画している全ての作業に携わるフラッキング担当の労働者を十分に確保できていないためだ。インフィルの創業者、ジョゼフ・トライプキ氏によると、人手不足が続けば、今夏計画されている増産は2018年にずれ込み、予想外の大幅増産で原油価格に「恐ろしい」影響が及ぶ可能性がある。

  現在勤務している労働者が数カ月前に契約した職を離れ、就労契約を早期終了する違約金を支払ってでも他の探査会社が提供する給料のより高い仕事に就くケースもある。残業代を除く労働者の給料は企業や地域に応じて年2万9000-7万2000ドル。

  シタデル傘下のサーベイヤー・キャピタルのアナリストだった経歴を持つトライプキ氏は「米国の原油生産の伸びの全容は18年初めまで分からないかもしれない」と指摘。「原油価格上昇を見込んでいるなら、この点は特に恐ろしい」と述べた。
  
原題:Fracking Crew Shortage May Push Oil’s Biggest Bubble Into 2018(抜粋)

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