【コラム】中国のモモ、100%超の成長達成か-ネット生放送けん引

中国のモバイル用ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の陌陌科技(モモ)は、2017年に市場の急成長期待に応える見通しだ。モバイルユーザーのエンゲージメント(反応)が高いことから、今後数四半期にわたり勢いを維持することが見込まれる。

  ただ、プラットフォームの差別化が限られていることや、アリババやテンセント(騰訊)の投資拡大のため、業界内の競争が激化する可能性がある。モモの長期的な成長は、モバイル放送や急速に変化するミレニアル世代の需要に対応する新製品を通じて、会員制交流サイト(SNS)と出会い系サービスの大きなユーザー基盤を収益化できるかどうかにかかっている。

モバイル端末でのネット放送の顕著な伸び

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  中国のインターネット放送の売上高は2017年に50億ドル(約5670億円)に達すると見込まれている。アイリサーチによると、モモの16年売上高は市場リーダーであるYYの45%の水準でありながら、モバイル端末でのユーザー利用時間はYYの4倍余りだ。この差はモモの成長可能性を示している。

  モバイル放送の旺盛な需要のほか、モバイル市場で主導的地位にあることやユーザーエンゲージメントの高さが支えとなり、モモの17年の売上高伸び率は恐らくコンセンサス予想の100%超を達成するだろう。

モバイル端末でのユーザー利用時間ではモモが圧倒

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  ネット生放送がモモの増収の最大のけん引役で、16年10-12月(第4四半期)売上高の79%を占めた。その中心となっているのがパフォーマーへのチップとして視聴者が購入するバーチャル(仮想)ギフトの売り上げだ。モバイル広告とメンバー向けサービスがそれぞれ売上高の8%を占め、残りはモバイルゲームなど。

  モモの1ー3月(第1四半期)の売上高と利益の伸びは、高い市場予想を達成する公算が大きい。成長著しいモバイル生放送事業が寄与する見通しだ。スケールメリットにより利益率はさらに拡大する可能性はあるが、競争激化や人材・コンテンツ獲得コストの増加継続で、利益率の伸びが中期的に抑制されることもあり得る。

業界リーダーの放送売上高の伸び

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  中国のネット生放送の売上高は17年に50億ドルに達し、5年後にさらに2倍になる見通しだ。映画やTV広告、オンラインゲーム市場などからシェアを奪うことが見込まれる。ミレニアル世代は従来のテレビから、よりバラエティ豊かで場所や時間を問わず視聴できる双方向ネット放送のコンテンツにシフトしつつある。この市場ではモモとYYが主導的地位にある。 

原題:BI Primer: China Live Broadcasts Can Turbocharge Momo’s Growth(抜粋)

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