中国のレバレッジ解消、ソフトなアプローチなら投資家には朗報

  • 人民銀の四半期報告、銀行間金利引き上げの必要性後退を示唆
  • 人民元の資金供給、16日は純額ベースで4カ月ぶりの高水準

中国の投資家は苦境の中でようやく好機をつかもうといるのかもしれない。

  中国人民銀行(中央銀行)は、本土の株式・債券市場から約5000億ドル(約56兆2000億円)相当を吹き飛ばしたレバレッジ解消の取り組みの先陣を切ったが、今週は資金供給を膨らませ、7日物資金の供給も増やした。人民銀が12日遅く発表した四半期報告書は、当局が銀行間金利をこれ以上引き上げる必要性がほとんどないとみていることを示唆。借り入れコストの押し上げは3月半ば以降、見送っている。

  市場もそれに応えている。指標の中国10年国債利回りは今月10日の高水準から7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。株式市場では上海総合指数が16日までの4営業日で計2%上昇した。

  習近平国家主席がレバレッジ解消を支持していることは、金融リスクを減らす当局のキャンペーンが終わる可能性はほとんどないことを意味しているが、本土経済の勢いが衰えつつある兆しがある中では特に、アプローチがソフトになれば投資家には朗報だ。

  スタンダードチャータードの中国マクロ戦略責任者、劉潔氏(香港在勤)は「人民銀は市場と銀行を過度に圧迫したくない。人民銀は流動性を注意深く扱いたいと考えており、レバレッジ解消の取り組みを続けられるよう極めて適切な資金額を供給している」と指摘した。

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  人民銀が短期市場の融資コストを押し上げ始めたのは昨年7-9月(第3四半期)。招商銀行の劉東亮アナリスト(上海在勤)は、「レバレッジ解消の目標を達成するため、金融市場に供給される資金のコスト押し上げを図り、資金調達コストが上昇した」と述べた。

  人民銀は12日発表の報告書で、毎営業日の公開市場操作(オペ)で主に7日物リバースレポの利用し、レバレッジ解消と確実な流動性供給の取り組みのバランスを取ると表明した。人民銀による金融市場への資金供給は16日、純額1700億元(約2兆7800億円)と4カ月ぶりの高水準となった。

原題:China Gives Markets Break as Deleverage Fever Begins to Ease (1)(抜粋)

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