【個別銘柄】参天薬や飯田GH安い、婚礼関連が上昇、住友化高い

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17日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
 
  参天製薬(4536):前日比4.5%安の1517円。メリルリンチ日本証券は16日に投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1700円から1400円に引き下げた。11日に公表された米国事業戦略を踏まえ、米参入費用が収益性と資本効率を毀損(きそん)するリスクを認識、今後5年の営業利益を7-12%減額した。現在米国で申請中のぶどう膜炎治療薬のオプシリアなどで企図する製品売上高が得られても、営業利益率や投下資本利益率は継続的に低下すると予想した。

  飯田グループホールディングス(3291):4%安の1718円。大和証券は16日に投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を2500円から1900円に引き下げた。粗利益率の低下や販管費の増加が同証想定を超える中、2018年3月期は収益性を維持しながら販売棟数増で増益を目指すもののハードルは高いと指摘。新中期経営計画の最終年度(20年3月期)は消費増税の影響を織り込み収益性は低下するとみる。

  田辺三菱製薬(4508):1.7%安の2500円。米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が田辺三菱薬からライセンスを取得して販売する糖尿病治療薬「カナグリフロジン」は、脚・足の切断リスクを高めるとの結論に達したと米食品医薬品局(FDA)が発表した。モルガン・スタンレーMUFG証券は、今後同薬の成長が止まるか減収に転じるなら、筋萎縮性側索硬化症治療薬「ラジカヴァ」の業績プラス分の多くが相殺される可能性があるとみる。

  旭ダイヤモンド工業(6140):11%安の791円。17年3月期営業利益は前の期比44%減の26億4500万円だった。主力製品の電着ダイヤモンドワイヤの販売単価下落などが影響した。グループのシステム改修に伴う一時費用などの計上を計画する18年3月期は前期比37%減の16億6000万円を見込む。

  ブライダル関連株:国内外で結婚式を扱うワタベウェディング(4696)が5%高の567円、婚礼衣装の販売やレンタルを手掛けるクラウディア(3607)が1.8%高、帝国ホテル(9708)が1.6%高など。秋篠宮ご夫妻の長女の眞子さまが大学時代の同級生、小室圭さんと婚約されることが分かった。宮内庁関係者によると婚約内定の発表は早ければ6月中旬で検討している、と共同通信は報道。結婚ブームによる業界活性化につながると期待感が高まった。

  住友化学(4005):3.3%高の624円。18年3月期営業利益計画は前期比23%増の1650億円と、市場予想の 1523億円を上回った。JPモルガン証券は、営業利益、経常利益ともに市場想定を上回る力強い会社計画が示されたと指摘。ただ、利益成長を主導する情報電子化学や健康・農業関連事業の計画達成確度にはやや不透明感が残るため、決算を受けての株価評価は一時的なものにとどまるとの見方を示した。

  森永製菓(2201):2.8%高の6290円。一時6420円と上場来高値を更新した。野村証券は16日、投資判断「買い」を継続し、目標株価を5750円から7300円に上げた。国内で「inゼリー」など高収益商品群の好調が継続、海外は依然赤字ながら、軌道に乗りつつある点などを評価した。

  カカクコム(2371):1.9%安の1515円。SMBC日興証券は目標株価を1600円から1500円に引き下げた。17年3月期第4四半期に食べログ事業の増収率鈍化がみられたと指摘。 一過性とはいえ、有料レストラン数の伸びが第3四半期に比べて鈍化したことを踏まえ、18年3月期の前提を従来の前期比1350店増から800店増に見直し、同期営業利益予想を従来の233億円から231億円に減額した。投資判断は「アンダーパフォーム」を継続。

  東京エレクトロン(8035):2.6%高の1万5690円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日に投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価を1万1500円から1万8500円に引き上げた。3DNAND向け設備投資が1-3月でいったんピークを迎え、しばらく減速するとの同証予想に反し、大きな落ち込みもなく設備投資は再加速する可能性が高いと指摘。エッチング装置や成膜装置など3DNANDで集中投資される装置群を抱える同社は、相対的に大きな市場拡大の恩恵を受けられるポジションにあり、シェア拡大も期待できるとした。

  オープンハウス(3288):8.1%高の3340円。大和証券は目標株価を4000円から4100円に引き上げた。主力の戸建て分譲の好調に加えてマンションがけん引し、 17年9月期営業利益は会社計画(350億円)を上回る362億円を予想。昨年から展開している名古屋での戸建分譲販売は契約ベースで数十棟程度のもようで、名古屋の展開が進めば一段の上振れが期待できるとみる。

  アマダホールディングス(6113):2.5%高の1374円。クレディ・スイス証券は投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価は1250円から1700円に引き上げた。高成長続くファイバーレーザーの利益率改善がみえてくる中、第2四半期の決算発表時にも通期業績計画は上方修正される公算が大きいと分析。18年3月期営業利益予想を330億円から380億円(会社計画340億円)を増額した。工作機械関連サブセクター内で最も業績回復ペースが早い反面、同社株価は出遅れ感が強いとした。

  ソケッツ(3634):11%高の1286円。映像配信サービス「Hulu(フールー)」に、同社開発のメディアサービス・データベース(MSDB)が保有する映像データベースの提供を開始した。MSDBは、音楽や映像、書籍、放送などを体系的かつ特徴情報を詳細に分類したデータベースで、人の感性や感情を捕捉した「感性メタデータ」をキーとしたプロファイリング、 アナリティ クスなどを実現するとしている。

  寿スピリッツ(2222):5%高の3500円。17年3月期の営業利益は前の期比17%増の38億4700万円だった。北海道地盤のケイシイシイで洋菓子「ルタオ」などが好調、東京青山シュクレイの菓子「東京ミルクチーズ工場」の海外展開などで売上高が2割超伸びた。大和証券は、シュクレイとケイシイシイの今期売上高が会社計画から上振れすると予想。フランセ工場でシュクレイ商品
を内製化することで粗利率も向上していくと分析し、今期営業利益は会社計画44億5000万円を上回る49億6000万円と算出した。投資判断は「買い」を継続。

  ムサシ(7521):3.8%安の1659円。18年3月期の営業利益は前期比46%減の6億400万円を計画。選挙システム機材で、東京都議会選挙や各地方選挙向け機器などの販売が見込まれるが、前期に実施された参議院選挙向け需要の反動減の影響を受けるとみている。

  センコーグループホールディングス(9069):2.8%安の671円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。燃料価格、トラックの庸車費の上昇分の顧客へ売価転嫁を進めていくようだが、1-3月期に物量の伸び悩みから利益が落ち込んだ事業環境を踏まえると、18年3月期に物量の強い改善が見込みにくいなどと指摘。同期営業利益は前期並みにとどまると予想した。目標株価は950円から750円に引き下げ。

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