三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)など邦銀3メガの収益力に直結する「利ざや」の低下に歯止めがかかったかーー。日本銀行によるマイナス金利政策を受けて大半の国内金融機関は利ざや低下に苦慮する中、2017年3月末に邦銀3メガの純利息マージン(NIM)が上昇に転じたことが分かった。
 

  NIMは融資利息などの収入を運用資産額で割った指標で、金融機関の収益性を示す。ブルームバーグのデータによると、四半期ベースのNIMはMUFGが0.92%で6四半期ぶり、三井住友フィナンシャルグループが1.07%で7四半期ぶり、みずほフィナンシャルグループが0.62%で8四半期ぶりに上昇した。ただ、JPモルガン・チェースの2.23%(16年12月末)やHSBCの1.61%(同)との比較では低水準にある。

  マッコーリー・グループの守山啓輔シニアアナリストは、3メガ銀の利ざやについて「海外で金利が上がっており全体的には健闘している」と指摘。ただし、マイナス金利下にある国内の影響が大きく競争要因も加わってくるので「底打ちの兆しは見えてきたが、今後も全体的には低下傾向にあるのでまだ厳しい状況は続く」と述べた。

  マイナス金利の影響をフルに受けた邦銀3メガの17年3月期業績は、純利益合計が前の期比1.4%減と低迷した。さらに会社予想による今期純利益合計は、前期実績比4.8%減と4期連続で減益となる見込みだ。三井住友Fの国部毅社長は15日の会見で、「17年度の金利は下げ止まって影響は限定的とみるが、引き続き厳しい環境が続く」と述べた。4月スタートの同社の中期経営計画はマイナス金利が今後3年間続くとの想定で作られている。

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