アント・ファイナンシャルがIPO時期先送り、業績改善優先-関係者

  • 世界最大のデジタル決済市場である中国でアントのシェアは低下
  • アリババ・グループ内の審査でアントの評価は低いと関係者

中国のアリババ・グループ・ホールディングの金融部門アント・ファイナンシャルが、計画している新規株式公開(IPO)の時期を先送りした。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。アントは世界最大のデジタル決済市場である中国でシェアを落としている。

  情報が非公開であることを理由に同関係者が匿名で語ったところによれば、アントは上場前に業績を改善したい意向で、年内IPOの公算は小さい。競合するテンセント・ホールディングス(騰訊)が運営する「微信」の決済サービスに大きく市場シェアを奪われており、アリババ・グループが今年に入って行った内部審査でアントの評価は低かったという。

  関係者の1人によると、アントは上場準備を本格化させる前に、市場シェア低下を食い止めることと内部統制の向上に重点を置いている。

  アントの広報担当者はコメントを控えた。同社のIPO時期の遅れについては、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が関係者の話を基に16日に先に報じていた。

原題:Ant Financial Said to Delay IPO to Focus on Its Performance (1)(抜粋)

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