債券下落、米金利上昇や日本株高が重し-5年入札無事通過で下値限定

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  • 5年入札、波乱なくこなし売り材料にならなかった-メリル日本証
  • 先物は7銭安の150円61銭で終了、長期金利0.045%に上昇

債券相場は下落。前日の米国市場で長期金利が上昇したことや、日本株相場の反発が重しとなった。一方、この日に実施された5年債入札を無事に通過できたことで、下値は限定的となった。

  16日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比4銭安の150円64銭で取引を開始。一時は150円55銭まで下落したが、取引終了にかけて下げ幅を縮め、結局は7銭安の150円61銭で引けた。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「海外債券の下げで、朝方は弱いスタートになった。日中は日本株高でどちらかというと売り圧力が掛かりやすい面」があったと説明した。「5年債入札を波乱なくこなしたので、売り材料にはならなかった」とし、「材料が見当たらない中でもみ合いになった」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.045%で寄り付き、その後も同水準で推移した。2年物の376回債利回りは1bp高いマイナス0.165%と、新発債として昨年12月以来の水準まで売られた。新発5年物の131回債利回りは1bp上昇のマイナス0.115%と、4月以来の高水準を付けた。

  この日の東京株式相場は原油市況の上昇などを材料に反発。日経平均株価は前日比0.3%高の19919円82銭で取引を終えた。最高値を更新した米国株に対する割安感、原油市況の上昇などをきっかけに投資家の間で見直し買いの動きが広がった。

  15日の米国債相場は下落した。米国株高が売りの手掛かりとなったほか、投資適格級の社債発行が多かったことが重しとなった。10年債利回りは前週末比2bp上昇の2.34%程度で引けた。

5年債入札

  財務省がこの日に実施した5年利付国債の入札は、最低落札価格が101円04銭と、市場予想と一致した。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.59倍と、前回の3.28倍を上回った。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は2銭と、前回から縮小した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、5年債入札について、「事前に金利水準が調整していたこともあり、強い結果とまでは言えないが、無難に消化した」と説明。「このところ進んできた短中期ゾーン中心の調整はひとまず終わるのではないか」とみる。

過去の5年債入札の結果はこちらをご覧ください。

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