きょうの国内市況(5月12日):株式、債券、為替市場

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●日本株は3日ぶりに反落、米消費と円高推移を懸念-輸出や素材、銀行安い

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  東京株式相場は3日ぶりに反落。消費動向への懸念から米国の長期金利が低下、為替はドル安・円高で推移し、企業業績に対する楽観ムードが後退した。輸送用機器など輸出株、非鉄金属など素材株、銀行株中心に安い。コニカミノルタや住友金属鉱山など決算失望銘柄の下げも響いた。

  TOPIXの終値は前日比6.15ポイント(0.4%)安の1580.71、日経平均株価は77円65銭(0.4%)安の1万9883円90銭。

  セゾン投信の瀬下哲雄ポートフォリオマネジャーは、「フランス大統領選挙後に過剰に進んだリスクオンの調整が入っている」と指摘。米経済は楽観一色ではなく「自動車販売や小売り指標に強さが見られない。消費が落ち込むなら、米利上げによる円安シナリオも怪しくなる」と話した。

  2018年3月期の営業利益計画が市場予想を下回ったコニカミノルタや住友金属鉱山、スクウェア・エニックス・ホールディングスの下げが目立った。売買代金上位では、メリルリンチ日本証券が投資判断を2段階下げた三菱地所が売られ、ソフトバンクグループやコマツ、スズキ、ブイ・テクノロジーも安い。半面、1-3月期営業利益が73%増だった楽天は大幅高。今期増配計画の日産自動車のほか、東京電力ホールディングスやJXTGホールディングス、自社株買いの丸井グループは高い。

  東証1部33業種は非鉄金属、不動産、ガラス・土石製品、輸送用機器、パルプ・紙、銀行、電機など21業種が下落。石油・石炭製品やサービス、小売、陸運、電気・ガスなど12業種は上昇。

  • 東証1部の売買高は22億4862万株、売買代金は2兆9646億円
  • 上昇銘柄数は734、下落は1140

●債券は上昇、株安・円高で買い圧力-日銀オペ結果で買い安心感との声も

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  債券相場は上昇。国内株式相場の下落や、対主要通貨で円がほぼ全面高の展開となっていることを背景にリスク回避に伴う買い圧力が強まった。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果も買い安心感につながった。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭高の150円61銭で取引を開始。午後に入るとオペ結果を受けて一段高の展開となり、150円69銭まで上昇。結局は8銭高の150円66銭で引けた。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、「株安や円高で目先はリスクオンの流れに頭打ち感が生じ、巻き戻しの動きが入っている」とし、日銀オペ結果については「思ったよりも売り圧力が強くないという評価で、多少安心感もある」と指摘。ただ「今の金利水準で積極的に買っていこうというほどではない」と述べた。

  日銀がこの日に実施した残存期間「5年超10年以下」「10年超25年以下」「25年超」を対象とした国債買い入れオペでは、応札倍率が全てのゾーンで前回から低下した。足元で売り圧力が弱まっていることを示した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは午後3時前後にようやく取引が成立。日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)低い0.04%で寄り付いた。

●ドルは113円台後半、米金利低下や株安重し-G7会議や米指標見極め

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=113円台後半で推移。前日の米国市場で株安・金利低下を背景にドルが対円で下落した流れを引き継いだ。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議や米消費者物価指数(CPI)・小売売上高の発表を控えて、投資家は慎重姿勢。

  午後3時27分現在のドル・円は前日比0.1%安の113円73銭。113円95銭まで上昇した後、113円64銭まで下落した。午後は下げ渋る展開。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット為替セールスチームの西田朋広主任調査役は、「株安やスピード調整で小反落。週末にG7会議を控えており、北朝鮮への警戒感も強まりやすく、円売りを抑制する材料」と話した。

  12日の米国では4月のCPI、小売売上高などが発表される。ブルームバーグ調査によると、CPIは前月比0.2%上昇、前年比2.3%上昇が見込まれている。3月はそれぞれ0.3%低下、2.4%上昇だった。小売売上高は前月比0.6%増加(前月は0.2%減)の見通し。

  西田氏は「6月利上げは8ー9割方織り込んでいるが、CPI・小売売上高が予想通りに堅調となればその先の利上げ織り込みが進み、ドル・円は上値を試すだろう。ただ、一気に115円に行くほどではない」とみている。

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