中国国家主席、「一帯一路」構想で5000億ドルの小切手切る可能性も

  • 一帯一路サミット14日開幕、中国主導の経済秩序の構築なるか
  • 「米国第一」のトランプ米大統領をよそに習主席はグローバル化推進

中国は現在、使える資金を持つ数少ない国の1つであり、習近平国家主席には小切手を切る用意がある。

  習主席は14日に北京で世界約30カ国の首脳を迎え、シルクロード経済圏構想「一帯一路」について討議する初のフォーラムを主催し、インフラ投資を背景にソフトパワーを発揮していく土台とする構えだ。同構想には5大陸の100カ国余りが支持を表明しており、米欧で台頭する保護主義をよそに国際経済協力へのニーズが浮き彫りになっている。

  「米国第一」主義を掲げるトランプ米大統領が海外資金を圧縮する中、習主席は一帯一路構想を通じ、グローバル化を提唱する世界的リーダーの1人としてイメージを固めたい考えだ。同主席はサミットで、中国の台頭を巡る懸念を和らげるだけでなく、1997年に死去した鄧小平氏以来最強の指導者となった国内での地位強化も目指す。

  投資調査会社TSロンバードの中国調査責任者、トレイ・マカーバー氏は、一帯一路構想が「習主席にとって最も長く語り継がれるレガシーになる公算が大きい」と述べ、「アジアを中心に世界の貿易・経済パターンを刷新する可能性がある」と指摘した。

  国営新華社通信によれば、中国は2013年以降、一帯一路の関係国に500億ドル(約5兆6800億円)以上を投じた。クレディ・スイス・グループは今月、中国が向こう5年で62カ国に5000億ドル強を投資する可能性があるとの予想を示した。

原題:Xi’s $500 Billion Push to Reshape the World in China’s Image (1)(抜粋)

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