ドルは113円台後半、米金利低下や株安重し-G7会議や米指標見極め

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  • ドル・円は113円95銭まで上昇後、113円64銭まで下落
  • 米経済指標堅調ならドルは上値試すだろう-三井住友信託銀

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=113円台後半で推移。前日の米国市場で株安・金利低下を背景にドルが対円で下落した流れを引き継いだ。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議や米消費者物価指数(CPI)・小売売上高の発表を控えて、投資家は慎重姿勢。

  12日午後3時27分現在のドル・円は前日比0.1%安の113円73銭。113円95銭まで上昇した後、113円64銭まで下落した。午後は下げ渋る展開。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット為替セールスチームの西田朋広主任調査役は、「株安やスピード調整で小反落。週末にG7会議を控えており、北朝鮮への警戒感も強まりやすく、円売りを抑制する材料」と話した。

  G7財務相・中央銀行総裁会議はイタリアのバーリで13日まで開かれる。共同声明の為替に関する文言は3月のG20声明を踏襲し、貿易問題は議題にならない見通し。JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉為替調査部長は12日付リポートで、「ドル安を通じて貿易不均衡を是正したい米国の意向が声明や場外の発言に反映される可能性は排除できず、一応注目が必要だろう」との見方だ。

  米上院は11日の本会議で、ロバート・ライトハイザー氏の米通商代表部(USTR)代表就任を承認した。トランプ政権が北米自由貿易協定(NAFTA)をはじめとする通商関係を見直す道が開かれた。

  11日の米国市場では、一部百貨店の決算不振を受けて株式相場が下落、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)低下の2.39%程度で終了した。ドル・円は一時0.7%安の113円46銭と、4月11日以来の下落率となった。4月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇と、市場予想(0.2%上昇)を上回った。12日の東京株式相場は3日ぶりに反落、TOPIXは前日比6.15ポイント(0.4%)安の1580.71で取引を終えた。

  12日の米国では4月のCPI、小売売上高、5月のミシガン大学消費者マインド指数などが発表される。ブルームバーグ調査によると、CPIは前月比0.2%上昇、前年比2.3%上昇が見込まれている。3月はそれぞれ0.3%低下、2.4%上昇だった。小売売上高は前月比0.6%増加(前月は0.2%減)の見通し。

  三井住友信託銀の西田氏は「6月利上げは8ー9割方織り込んでいるが、CPI・小売売上高が予想通りに堅調となればその先の利上げ織り込みが進み、ドル・円は上値を試すだろう。ただ、一気に115円に行くほどではない」とみている。

  米オーバーナイト・インデックス・スワップ(翌日物無担保コールレートと固定金利を交換する金利、OIS)取引に基づくと、6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが実施される確率は12日時点で95%前後に達している。この日はシカゴ連銀のエバンス総裁やフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が講演する予定。

  三菱東京UFJ銀行経済調査室の栗原浩史チーフ米国エコノミスト(ニューヨーク在勤)は、「FOMC当局者の発言も最近はややタカ派的。過熱するようなリスクに注意が必要だということではないか。そこが昨年と違って利上げをサポートしている」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.0868ドル。ポンド・ドル相場は横ばいの1ポンド=1.2887ドル。前日には一時1.2850ドルと4日以来のポンド安・ドル高水準を付けた。英中銀イングランド銀行は11日、政策金利を0.25%に据え置いた。

  三井住友信託銀の西田氏はポンド・ドルについて、「イングランド銀行の金利据え置きは予想通り。5月に入ってポンドは買われていたので利益確定の売りが出た。イベント通過でロング(買い建て)の投げがあったのだろう」と述べた。

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