ニューヨーク連銀総裁:当局バランスシート、今年か来年に縮小開始も

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、金融当局は今年ないし来年にバランスシートの縮小を開始する軌道にあるとの認識を示した。一方で米当局としては政策引き締めを急いではおらず、当局の措置により混乱が生じ世界経済に悪影響が及ばないよう、慎重に行動すると説明した。

  総裁は11日、ムンバイでの講演後の質疑応答で「米国は完全雇用に非常に近い状況だ」とし、「基調的なインフレトレンドを見た場合、インフレ率は当局の目標である2%をわずかに下回る水準にある。よって潜在成長率を上回るペースでの経済成長が続けば、金融政策緩和を緩やかに解除するのが望ましい状況となろう」と続けた。

  さらに、「経済がわれわれの予想通りの進展を続ければ、年内ないし来年のいずれかの時点でバランスシートの正常化を徐々に決定し始めるだろう」と説明。経済については「米国の景気回復は速いペースで継続している」と指摘した。

  4兆5000億ドル(約513兆円)規模のバランスシートの縮小については「極めて慎重なやり方で、市場に十分しっかり伝わる形」で実施されると説明。

  「われわれとしては目立たない形での実施を強く望んでいる。一大イベントではなく、非常に控えめでささいなイベントにしたい。この先何カ月にもわたり、当局がバランスシート縮小を極めて注意深く、慎重に進めていくと分かるだろう」と述べた。

  一方で、各国は米金融政策の大幅な変更を予期すべきではないとも指摘した。

  ダドリー総裁は「われわれは短期金利を時間をかけて緩やかに引き上げる見通しだ。それにより恐らくバランスシートを徐々に正常化することが可能となる。だが経済が潜在成長率をわずかに上回るペースでの成長にとどまり、インフレ率が当局目標の2%を若干下回る状況では、金融政策の積極的な引き締めを迫られるような強い緊急性はない」と指摘。「よって、われわれが世界経済に大きなショックをもたらすとは見込んでいない」と続けた。    

原題:Dudley Says Fed May Begin Paring Balance Sheet This Year or Next(抜粋)

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