きょうの国内市況(5月11日):株式、債券、為替市場

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●日本株は続伸、決算好感しソフバンクやテルモ上げ-2万円目前で足踏み

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  東京株式相場は続伸し、主要株価指数は年初来高値を更新。決算が好感されたソフトバンクグループやテルモが指数を押し上げ、為替の円安推移も下支え役を果たした。ただし、テクニカル指標からみた短期過熱感が重しとなり、日経平均株価は一時1万9989円まで上昇したものの、心理的節目の2万円の大台には乗せられなかった。

  TOPIXの終値は前日比1.67ポイント(0.1%)高の1586.86。日経平均株価は61円46銭(0.3%)高の1万9961円55銭。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「円安進行が日本株の追い風。想定為替レートを1ドル=110円ほどで設定している企業が多く、業績上振れ期待が出やすい」と指摘。投資家の視点は経済が堅調な米国の金融政策に移っており、「6月利上げは市場に織り込まれているが、9月利上げを今後織り込む中ではドル高・円安方向に進みやすく、日本株にプラス」とみている。

  東証1部33業種は非鉄金属や銀行、情報・通信、ゴム製品、空運、化学、食料品、輸送用機器など15業種が上昇。パルプ・紙や金属製品、鉄鋼、不動産、卸売、機械など18業種は下落。

  売買代金上位では、前期純利益が過去最高となったソフバンクG、今期営業利益は2桁増を見込む武田薬品工業、前期決算が計画を上回った三井金属が上昇。JTやテルモ、カシオ計算機も買われた。半面、今期純利益計画が市場予想を下回った新生銀行やTDK、小野薬品工業、1-6月期の収益計画を下方修正したクボタは売られた。

  • 東証1部の売買高は22億9202万株、売買代金は2兆7932億円
  • 上昇銘柄数は979、下落は877

●債券は下落、日本株高・円安で売り圧力-超長期スティープ余地との見方

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  債券相場は下落。長期金利、新発20年・30年債利回りは1カ月ぶりの高水準を付けた。国内株式相場の上昇に加え、為替が約2カ月ぶりのドル高・円安水準で推移する中、この日に実施された30年債入札の結果が力強さに欠けるとの見方が広がり、売り圧力が掛かった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%で取引を開始。午後に入ると0.05%と、4月10日以来の水準まで売られた。新発20年物160回債利回りは2bp高の0.61%、新発30年物54回債利回りは1.5bp高の0.835%と、ともに4月11日以来の高水準を付けた。

  長期国債先物市場で中心限月6月物は前日比3銭安の150円65銭で寄り付いた後、いったん1銭安まで下落幅を縮小する場面もあった。午後に入ると下落基調が強まり、一時は150円51銭まで下落。結局は10銭安の150円58銭で引けた。

  野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは「円安が進んでいる割にカーブが寝過ぎている感があり、自律的に金利が上昇してもおかしくない地合い」だと指摘。その上で「30年債入札は悪くはなかったが、十分強い結果でもなかった」とし、「4月の地政学トレードで買われ過ぎた分が吐き出される展開になりやすい」とみる。

  財務省がこの日実施した30年利付国債入札の結果は、最低落札価格が99円45銭と、市場予想99円40銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.35倍と、昨年11月以来の水準に上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は9銭と、前回の7銭からやや拡大した。

●ドルは114円台前半、米金利低下で約2カ月ぶり高値後は伸び悩む

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=114円台前半で推移。朝方に前日の海外市場で付けた約2カ月ぶり高値に並んだが、アジア時間の取引で米長期金利が低下し、伸び悩んだ。

  ドル・円は午後3時37分現在、前日比0.1%安の114円14銭。朝方に一時114円37銭とニューヨーク時間に付けた3月15日以来の高値に並んだ後は上値を切り下げ、午後に114円07銭まで軟化した。

  三菱東京UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、目先はまだドル・円が堅調に推移する可能性があり3月高値の115円51銭も意識されるが、米国の6月、9月の利上げと年内のバランスシート縮小が市場のコンセンサスになりつつあり、「ドル・円を押し上げる材料は少なくなっていく」と指摘。今の局面で「どこまで上がれるかがことしをみる上で大きい」と話した。

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