ドルは114円台前半、米金利低下で約2カ月ぶり高値後は伸び悩む

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  • 利上げ織り込み、ドル押し上げ材料は徐々に減少-三菱東京UFJ銀
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東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=114円台前半で推移。朝方に前日の海外市場で付けた約2カ月ぶり高値に並んだが、アジア時間の取引で米長期金利が低下し、伸び悩んだ。

  ドル・円は11日午後3時37分現在、前日比0.1%安の114円14銭。朝方に一時114円37銭とニューヨーク時間に付けた3月15日以来の高値に並んだ後は上値を切り下げ、午後に114円07銭まで軟化した。

  三菱東京UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストは、目先はまだドル・円が堅調に推移する可能性があり3月高値の115円51銭も意識されるが、米国の6月、9月の利上げと年内のバランスシート縮小が市場のコンセンサスになりつつあり、「ドル・円を押し上げる材料は少なくなっていく」と指摘。今の局面で「どこまで上がれるかがことしをみる上で大きい」と話した。  

  米10年債利回りはアジア市場の時間外取引で2.39%前後と、前日比2ベーシスポイント(1bp=0.01%)安で推移。前日の米国市場では北朝鮮懸念や米FBI長官解任を受けた逃避需要で2.37%を割り込んだ後、10年債入札の不調を受けて2.41%まで上昇。ドル・円も113円台後半から114円台前半へ反発していた。
  
  上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人ストラテジストは、米金利は短期的に「いい水準」まで戻している可能性があり、もう一段上を目指すのは「12日に発表される米小売りデータや同インフレ指標の底堅さを確認してからになりそう」と指摘。ドル・円の115円回復もそれまでお預けとなり、「超短期的には上方向の勢いは限定される」と予想していた。    

  ユーロ・円相場は1ユーロ=124円30銭から一時124円06銭まで軟化し、同時刻現在は124円17銭。ユーロ・ドルは1ユーロ=1.08ドル台後半でもみ合った。

  カナダドルは下落。格付け会社ムーディーズによるカナダの銀行の格下げを受け、対円では一時0.8%安の1カナダドル=83円ちょうど付近まで値を下げた。ニュージーランドドルは対円で一時1.8%下落。ニュージーランド準備銀行(中央銀行)が金融政策が長期間緩和的にとどまるとの見解を示したことで売られ、昨年11月以来の大幅安となった。 

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