債券トレーダーの賞与、15%増も-各行がインセンティブ引き上げ

更新日時
  • 報酬コンサルティングのジョンソン・アソシエーツが17年見通し発表
  • 政治的不透明感がインセンティブの主要な原動力と指摘

ウォール街の債券トレーダーの2017年分賞与は、金融業界で最大級の増額となりそうだ。ここ数年、収入減に耐えてきた債券トレーダーだが、各行がインセンティブ報酬の総額を大きく増やす恩恵を受ける。

  米大手行の1-3月(第1四半期)の債券トレーディング収入が増加したことを受け、報酬コンサルティング会社ジョンソン・アソシエーツが現段階でこうした見通しを示した。債券トレーダーは恐らく年間賞与が10-15%、証券引き受け業務の担当者は10-20%それぞれ増える見込みだという。

  ここ数カ月の債券トレーダーをめぐる状況好転は、彼らの大手顧客の一部が直面する状況と対照的だ。ジョンソン・アソシエーツが10日発表した推計によれば、ヘッジファンドと資産運用会社の報酬は今年、総じて横ばいの予想。これらのグループはここ数年インセンティブ報酬を削減したことが同社のデータで示されている。

  同社はリポートで、「政治的な不透明感や市場の活発さ、金利、世界の市場が直面している各種のチャレンジが2017年のインセンティブの主要な原動力で、中でも政治的不透明感は引き続き最大の要因だ」と指摘した。

  全ての銀行スタッフが恩恵にあずかれるわけではない。企業の合併・買収(M&A)助言を行うバンカーの報酬は、ジョンソン・アソシエーツの推計によると5-10%減少する可能性がある。株式セールス・トレーディング担当者の報酬は横ばいか最大5%減少が見込まれ、リテールや商業銀行のスタッフは横ばいか最大5%の増加が予想されるという。

原題:Bond Traders’ Bonuses Seen Rising 15% as Banks Resume Big Raises(抜粋)

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