香港のクオンツ・ヘッジファンド、価格急落の鉄鉱石に好機見込む

鉄鉱石や原油など商品価格が昨年以来の安値に沈み、鉱業株も下落した。香港を拠点とするレジェンド・アーブ・アセット・マネジメントでマネジング・ディレクターを務めるケース・ラム氏は、そこに好機があるとみている。

  ラム氏は鉄鉱石に照準を絞ったクオンツ・ヘッジファンド「レジェンド・アーブCTエクイティー・ファンド」を今月開設する。同ファンドは数学モデルやファンダメンタル分析を駆使し、先物市場の鉄鉱石と中国やオーストラリア、ブラジルの鉱業株の短期的な価格の乖離を利用して利益を狙う。

  ラム氏は香港で行われたインタビューで、「中国は商品価格を動かす大きな要因で、先物市場の鉄鉱石価格への影響力を強めている。中国は極端な形で価格を動かしており、ボラティリティーは高い」と指摘。「鉄鉱石の先物と鉱業株との間で価格に不整合が生じる機会は、今後数年間で多くなるだろう」と続けた。

  鉄鉱石価格は中国の信用供給とインフラ支出の追い風を受けて昨年1年と今年1-3月に上昇したが、同国が低需要期に入るにもかかわらず供給は増加するとの懸念が広がり、4月に弱気相場に入った。中国のレバレッジ解消への取り組みも加わり、先物には売り圧力が続いている。

  ユーリカヘッジによると、今年のデータを提供したアジアの商品専門ヘッジファンドは10あり、1-3月のアジア商品ヘッジファンド指数は1%下落。昨年1年では11%上昇した。

YearEurekahedge Asian Commodities Hedge Fund IndexEurekahedge Hedge Fund Index
2013-5.30%9.3%
201410.63%4.96%
2015-1.07%1.96%
201611.23%4.51%
2017 1Q-1.03%+2.33%

  

原題:Quant Hedge Fund in Asia Finds Opportunity in Iron Ore Sell-Off(抜粋)

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