ドラギ総裁、カーニー総裁と立場逆転-成長でも政治リスクでも優位に

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁とイングランド銀行のカーニー総裁の立場が逆転した。

  ギリシャ財政危機とユーロに懐疑的なポピュリズム台頭に悩まされていたドラギ総裁は今、政治リスクが後退し、勢いを増す景気を見据える。一方のカーニー総裁は欧州連合(EU)離脱決定を受けた英景気減速の兆候に直面している。

  これを反映して、カーニー総裁はEU離脱が選ばれなかった場合に比べ低い金利維持を迫られる見込みな一方、ドラギ総裁は引き締め開始が可能な瞬間に近づいている。

  「立場が入れ替わったようだ。政治不安によって経済が脅かされるという2年前のドラギ総裁と同じ状況にカーニー総裁は置かれている」と、ジェフリーズのロンドン在勤エコノミスト、マーシェル・アレクサンドロビッチ氏が述べた。

  ユーロ圏の成長率は1-3月(第1四半期)に英国を上回った。これは過去2年でわずか2回目。政治面でもフランス大統領選挙で中道のマクロン氏が反ユーロのルペン氏を破ったことで不透明感の一部が取り除かれた。

  イングランド銀は11日に政策決定を発表する。

原題:Brexit Makes Carney’s Task Tougher as Draghi Turns Corner (2)(抜粋)

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