ドラギECB総裁、景気刺激の成功宣言は尚早-回復は進化したが

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欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は10日、ユーロ圏経済が勢いを増していることを認めた上で、景気に刺激を与える同中銀の取り組みはまだ終わっていないとの認識を示した。

  総裁はハーグのオランダ議会で証言し、「景気回復は脆弱(ぜいじゃく)でばらつきのある状態から、堅固で幅広い改善へと進化した」とした上で、「しかしながら、成功を宣言するのは時期尚早だ」と言明した。

  「ユーロ圏経済の循環的回復は堅固さを増しつつあり、下振れリスクはさらに低下した」と述べつつ、「基調的なインフレ圧力は引き続き弱く、確実な上向き傾向をまだ示していない」と指摘した。

  ドラギ総裁は余剰生産能力の縮小に反応していない重要なインフレ項目として、賃金を挙げた。

  総裁は議員の質問に対し、政策ガイダンスと金利の変更はインフレ回復が金融政策の支援を必要としない程度に堅固になることが前提だと回答。「ECBの金融政策はうまくいった。問題は、『解除するべき、あるいは解除を検討するべき時なのか』ということだ。今はまだその時ではない」と語った。「インフレが持続的かつ自律的なものになり、それがユーロ圏全体について言える」時がその時だと述べた。 

  ECBは6月8日にエストニアのタリンで次回の政策決定会合を開く。景気刺激措置の段階的解除を開始する時期や手法について、市場に示唆するかどうかを判断する。

European Central Bank President Mario Draghi speaks in Dutch Parliament.

Source: Dutch House of Representatives webcast) (Source: Bloomberg)

原題:Draghi Says Too Early to Declare ECB Success as Growth Improves(抜粋)
Draghi Says Too Early to Declare ECB Success as Growth Firms (1)

(第5段落に発言を追加します.)
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