【個別銘柄】三菱自やミネベアが大幅高、三越伊勢丹やスクリンH急落

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10日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  三菱自動車(7211):前日比9.3%高の773円。2018年3月期営業利益計画は前期比14倍の700億円と9日に発表した。前提為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=115円。ゴールドマン・サックス証券は、保守的な為替前提を加味すれば会社計画は想定以上と指摘。同時に会社側が示した20年3月期の中期目標は、同社のアセアン主導のトップライン成長と日産シナジー効果によるコスト構造改善に対する自信の表れとも分析し、目標株価を810円から860円に引き上げた。

  ミネベアミツミ(6479):7.3%高の1738円。9日発表の18年3月期営業利益計画は1ドル=105円を前提に前期比14%増の560億円。市場予想548億円を上回った。みずほ証券は1ドル=115円を前提とすれば590億円程度になると分析、決算説明会の内容も積極的な経営努力により潜在成長力が中期的に顕在化してくる可能性を感じさせるものでポジティブと評価した。

  三越伊勢丹ホールディングス(3099):8%安の1158円。10日午後1時発表の18年3月期営業利益計画は前期比25%減の180億円。市場予想は272億円と増益を見込んでいた。売上高計画は同0.9%増の1兆2650億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、単体の経費横ばいの予算はネガティブサプライズと指摘。支店の閉鎖などによって単体販管費の削減が進捗するとみていた同証事前予想とかい離したとした。

  SCREENホールディングス(7735):7%安の8240円。9日発表の18年3月期営業利益計画は前期比0.8%増の340億円と、市場予想375億円を下回った。SMBC日興証券は、半導体投資堅調の中で今期横ばいの計画で、業界内で相対的に見劣りしネガティブと分析した。

  不二製油グループ本社(2607):7.2%安の2507円。9日発表の18年3月期営業利益計画は前期比1.6%増の200億円となり、市場予想210億円を下回った。SMBC日興証券は、中期計画で営業利益成長率目標を年平均6%以上としてきた中で1.6%増とした今期計画は、株式市場で失望される可能性があると指摘。

  東レ(3402):4.1%安の954.1円。18年3月期営業利益計画は前期比12%増の1650億円と10日午後1時に発表した。市場予想は1706億円だった。想定為替レートは1ドル=105円。

  東海カーボン(5301):14%高の590円。17年12月期営業利益計画を52億円から前期比5.9倍の67億円に引き上げると9日に発表した。カーボンブラックの増収効果と黒鉛電極のコスト削減などが奏功する。

  ラウンドワン(4680):12%高の1071円。18年3月期営業利益計画は前期比7.3%増の71億7000万円と9日に発表した。4月の既存店売上高は4.8%増。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、4月の既存店売上高が出だしから上期計画(1.7%増)を上回っているほか、ボウリング、カラオケ、スポッチャの料金値上げによるプラス効果も見込めるとし、今期営業利益計画は保守的で上振れする可能性が高いと指摘した。

  ベネッセホールディングス(9783):9%高の3880円。18年3月期営業利益計画は前期比85%増の142億円と9日に発表。市場予想121億円を上回った。野村証券は、前期で業績底打ちの準備ができたと指摘し、今期は体験ステーション撤退やテレビの帯コマーシャル削減、顧客属性に応じた内容のダイレクトメール発送による費用対効果が表れると予想した。

  キッセイ薬品工業(4547):7%安の2842円。18年3月期営業利益計画は前期比6%増の90億円と9日に発表した。みずほ証券は同証予想100億円を下回ったとし、研究開発費を135億円と同証より10億円多く見積もったことが主な要因と説明。22年3月期営業利益65億円以上を目標とする新中期計画については同証は91億円とみていたとし、会社側は前立腺肥大症治療薬「シロドシン」の特許切れ問題からの回復を描くが、利益は低水準と指摘した。

  山九(9065):4.3%安の696円。18年3月期営業利益計画は前期比5.9%減の255億円と10日午後1時に発表。市場予想は285億円だった。20年を最終年度とする新中期計画では営業利益率5%以上、D/Eレシオ0.6%以下の維持を掲げた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、新中計について17年3月期実績比で物足りない水準とし、前期配当額も同証事前予想15円に届かず期待外れと指摘した。

  宝ホールディングス(2531):5.4%安の1175円。9日発表の18年3月期営業利益計画は1ドル=105円を前提に前期比3.3%増の140億円。SBI証券の岩田俊幸シニアアナリストは、株式市場で利益の伸び率が低いと嫌気されたもようと指摘した。同証は146億4000万円と予想していた。

  オプテックスグループ(6914):18%高の3920円。1-3月期営業利益は前年同期比50%増の13億3200万円だったと9日に発表。連結子会社の増加や、国内の電子部品業界向け販売などが順調にだったFA事業の伸びが寄与した。通期営業利益計画37億円に対する進ちょく率は36%。

  日精エー・エス・ビー機械(6284):17%高の3430円。16年10月-17年3月期の営業利益は21億3500万円と前年同期比15%減だったが、従来予想の17億円からは上振れした。海外主要市場を中心に堅調な販売環境が継続し売上高は想定を上回った。 

  日本冶金工業(5480):15%高の248円。17年3月期営業利益は前の期比2.3倍の43億5200万円だったと9日に発表、従来計画の35億円を上回った。ステンレス特殊鋼の主原料であるニッケル相場が底打ち、販売価格の適正化に努めたほか、高機能材の拡販も寄与した。18年3月期営業利益は前期比31%増の57億円と計画、年間配当は5円と前期実績の2.5円からの増配を見込む。

  古河電池(6937):12%高の820円。18年3月期営業利益計画は前期比20%増の40億円と10日午後2時に発表。年間配当は前期比1円増の10円を予定。

  スターツコーポレーション(8850):7%高の2623円。17年3月期営業利益は前の期比12%増の202億円だったと9日に発表した。分譲不動産事業で販売用不動産の譲渡、不動産管理事業では管理物件数の増加などで売上高が13%伸びた。建設事業での建築資材の集中購買といったコスト低減も利益を押し上げた。

  フジクラ(5803):4.6%高の885円。17年3月期営業利益は前の期比4.9%増の342億円だったと9日に発表した。18年3月期計画は前期比11%増の380億円。野村証券は、情報通信は好調でフレキシブル基板(FPC)も堅調と評価。今期会社計画について、償却方法変更の影響はあるがやや好印象と指摘した。

  澁谷工業(6340):4%高の3510円。16年7月-17年3月期営業利益は前年同期比42%増の68億5700万円だったと9日に発表。飲料用無菌充填(じゅうてん)ラインなど主力のパッケージングプラント事業が拡大したほか、メカトロシステム事業や農業用設備事業も伸びた。

  旅工房(6548):3.7%高の4770円。17年3月期営業利益は従来予想から24%上振れして3億1300万円になったようだと10日午前に発表した。欧州方面の旅行需要が回復傾向だったことや北米方面やアジア地域のビーチリゾートを中心に卒業旅行シーズンの学生旅行需要を順調に獲得、売上高が想定を上回った。

  アニコム ホールディングス(8715):17%安の2280円。9日発表の18年3月期経常利益計画は前期比28%減の17億6100万円。いちよし経済研究所は、保険契約は順調な増加が見込まれる一方、ペットの加齢に伴う損害率の悪化や一般チャネル強化でコストがかさむ見通しと指摘、経常減益予想から短期的にはネガティブな印象とした。

  ローランド ディー.ジー.(6789):17%安の2960円。17年12月期営業利益予想を46億円から前期比15%減の37億円に下方修正すると発表。プリンターの主要市場であるサイン市場での競争激化によって同市場向け主要機種の販売が想定を下回る。

  イーレックス(9517):12%安の1215円。中期経営計画の数値目標を下方修正すると9日に公表、18年3月期の経常利益を50億円から45億円に、19年3月期を70億円から65億円に減額した。電力卸取引価格の上昇や昨年4月の電力小売り全面自由化以降の競争激化などを勘案した。

  矢作建設工業(1870):11%安の925円。18年3月期営業利益計画は前期比21%減の60億円と9日に発表。兼業事業での大規模工業団地の減収が響く。

  コシダカホールディングス(2157):10%安の2428円。新株発行、自社株処分などによる公募増資で最大約60億円を調達すると9日に発表した。発行済み株式総数は最大で7.2%増加するため、1株価値の希薄化が懸念された。

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